東南アジアの各国が法令で定める最低賃金を大きく引き上げている。新興国の賃上げは消費の市場を広げるが、生産性の伸びを上回る賃上げは外資の投資を鈍らせる恐れがある。自国民の優遇を強める政権の姿勢が背景にあり、労働力が安価なカンボジアの最低賃金も数年後にはマレーシアなどに追いつく。新興国のポピュリズム的な政策を前に、日本企業もアジア進出の戦略見直しを迫られる。輸出品の6割を縫製業が占め、日本企業の進
[シンガポール 20日 ロイター BREAKINGVIEWS] - マレーシアのマハティール首相には、中国への妥協案があるようだ。中国の経済圏構想「一帯一路(Belt and Road)」ならぬ、データ量の単位である「一バイト一路」とでも呼ぶべきものだ。 5月に再任されて以来初となる同首相の中国訪問は、北京や上海ではなく、電子商取引大手アリババ・グループ・ホールディングBABA.N本社のある浙江省杭州から17日スタートした。ここでの訪問先には自国企業との提携拡大を決めた自動車メーカー吉利汽車(ジーリー)0175.HKも含まれた。 これはインフラと引き換えにテクノロジーを得るために93歳の首相が描く賢明な戦略と言えるかもしれない。 地理的な近さや、ナジブ前首相との緊密な関係もあり、中国の習近平国家主席が推進するシルクロード経済圏構想「一帯一路」にとって、マレーシアは重要なパーツとなっていた。
(CNN) 同性愛行為の罪で服役していたマレーシアのアンワル・イブラヒム元副首相(70)が16日、国王の恩赦を受けて釈放された。同氏の家族が発表した。 マレーシアでは先週の総選挙でマハティール元首相が予想外の勝利を収め、新たに首相に就任した。アンワル氏はマハティール氏の後継者として有力視されている。 アンワル氏は2015年に禁錮5年の刑を言い渡されて収監されていたが、もともと6月初めに釈放される見通しだった。同氏は16日、服役中のけがで入院していた病院から、報道陣や支持者に囲まれて姿を現した。 アンワル氏はかつてマハティール氏の後継者と目されながら、1998年に同性愛と汚職の罪に問われて失脚。2008年に政治活動の禁止が解かれたものの、まもなく別の同性愛容疑で逮捕され、15年に有罪判決を受けていた。 マハティール氏とアンワル氏は20年に及んだ軋轢(あつれき)を経て、総選挙ではナジブ前政権を
前編では、野党連合を率いてナジブ政権に挑むことになったマハティール氏の動機について、これまでの経緯を振り返って推察した。マハティール氏がナジブ首相と対立し始めたきっかけは政策志向の相違であった。ナジブ政権発足当初の改革路線にマハティール氏が異を唱えたのである。ところが、マハティール氏が政府系投資会社であるワン・マレーシア開発公社(1MDB)の乱脈経営を批判し、ナジブ首相の横領疑惑を追及し始めたことから、熾烈な権力闘争が始まった。首相の巻き返しにより党を追われたマハティール氏にとって、いまでは「ナジブおろし」が最重要目標であり、野党連合である希望連盟への参加はそのための手段である。本来、マハティール氏と野党のあいだには、政策志向の点で大きな隔たりがある。マハティール氏自身、野党指導者との関係は「敵の敵は味方」という性質のものであることをインタビューで認めている(『日本経済新聞電子版』2018
マレーシアの連邦議会が4月7日に解散した。立候補届出は4月28日、投開票は5月9日に行われることに決まった。 マレーシアでは、1957年の独立以来13回の総選挙が行われたが、政権交代は一度もおきていない。統一マレー人国民組織(UMNO)などからなる政党連合の国民戦線(1972年までの名称は連盟党)が、与党連合として君臨してきた。UMNOの党首が歴代首相を務めており、日本でもよく知られるマハティール・モハマド元首相(1981年~2003年在任)は第4代首相にあたる。 そのマハティール氏が次の選挙で野党連合を率いることになり、世界的に注目されている。マハティール氏は1925年生まれで、現在92歳である。公式の誕生日は12月20日だが、実際に生まれたのは7月10日であり、あと3カ月で満93歳になる。同年生まれの政治家に、イギリスのマーガレット・サッチャー元首相、韓国の金大中元大統領、日本の野中広
春節(旧正月、今年は2月8日が元旦)は中国の「専売特許」ではなく、世界中の華僑が1年の最大イベントとして盛大に祝う。国民の4人に1人が中国系という世界でも屈指の華僑(約700万人)を多く抱えるマレーシアでは、8、9日が祝日だった。 新年を祝う飾り物の深紅と金色の超奇抜な巨大提灯や、商魂たくましい中国人らしく商売繁盛をもたらすと伝えられる竹や菊、金柑の木々が、家の軒先から町のいたるところにまで、華やかに彩を添える。 春節の期間、中華系の多くが約1週間の休みを取るなか、マレーシアでは今年も100万台以上の車が"民族大移動"。首都圏の交通網が元旦前後、大幅に麻痺し、例年通り、大変な交通渋滞となった。 そんな民族大移動だけでなく、家族や親戚、友人らが集まって豪華にレストランを貸しきって年越しや新年の会食風景も、春節には欠かせない伝統的行事だ。 進行するマレーシアの現代病 しかし、そんな中華系のため
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