日本の岸田文雄首相が2月末に衆議院で、国が同性婚を認めていないのは「国による不当な差別であるとは考えていない」と述べたことについて、批判の声が相次いでいる。 岸田首相は2月28日の衆院予算委員会で、野党から現行法が差別にあたるのではないかと問われ、「同性カップルに公的な結婚を認めないことは、国による不当な差別であるとは考えていない」と答弁した。 首相は続けて今月1日の参議院予算委員会で、前日の答弁について「同性婚」への偏見や差別があるのではないかと問われると、同性婚を認めないことは「憲法違反ではない」と繰り返した。ただ、自身の立場が差別的と見なされるべきではないとした。