京都市議会は6日の本会議で、自民党の西田昌司参院議員(京都選挙区)が沖縄戦の慰霊碑「ひめゆりの塔」(沖縄県糸満市)の展示について「歴史の書き換え」などと発言したことについて、「強い遺憾の意を表明する」とした決議案を可決した。 決議では、西田氏の発言や見解は「沖縄県民の心を深く傷つけると言わざるを得ない」と批判。沖縄戦では京都出身者も犠牲となり、戦後は京都の議員が党派を超えて沖縄との友好を深めてきた歴史を踏まえ、「県民の心情に寄り添い、沖縄戦の歴史に真摯(しんし)に向き合うこと」を求めた。 維新・京都・国民と共産党など3会派が共同提案し、賛成多数で可決した。自民党と公明党は反対した。 自民、公明両会派は、西田氏の発言に直接触れない内容の「京都と沖縄の絆を次世代に伝える」との決議案を別に提案したが、否決された。
