今回のIS(いわゆる「イスラム国」)による日本人人質問題の後、今後の自衛隊の役割についての議論が進む中、これは留意すべき大切な点である。 そしてもう一つは、戦闘機を1機飛ばすだけでも多くの隊員のサポート、資源、そして準備が必要になることである。一つ一つの任務を完遂する舞台裏では、これらがしっかり相互的に作用しているのである。 今回の航空生理訓練と体験搭乗を通して、筆者は航空自衛隊の理解を深めることができた。 すなわち、この訓練は、普段はアメリカ空軍戦争大学で政治理論や概念やらを教室の中で教える国際安全保障の教員を教室の外に連れ出した。戦術や作戦面で普段我々が中々見ることのできない現場を見せ、普段からの健康と緊密な連絡体制の重要さを教える貴重な機会だった。 本稿ではより広い意味での日本の防衛を考える。具体的には搭乗体験が意味すること、自衛隊と国民の関係および外国語教育についてである。 搭乗体