オランダで、反移民、反イスラムを掲げる極右政党にかつて属し、イスラム教を罵倒、批判してきた政治家が、この度イスラム教に改宗したという。 180度の方向転換といっていい彼に、一体何が起こったのか?経緯を追った。 極右政党出身の政治家がムスリムに オランダの自由党(Partij voor de Vrijheid、略称:PVV)出身の元下院議員、ヨラム・ファンクラーフェレン(Joram van Klaveren)氏が、キリスト教からイスラム教に改宗したことが明らかになった。 同氏(40)は、オランダのテレビ番組に出演し、司会者から「本当にムスリム(イスラム教徒)になったのか?」と尋ねられ、次のように答えた。 「唯一の神を信じ、ムハンマドをイエスやモーセのように預言者として信じているという意味で、私はムスリムです。」 司会者から「それは正式な回答?」と念を押され、「はい、公式かつ正式な答えです。」