HIVといえば、一度感染したら完治することのない“不治の病”とみなされる病気だ。 しかしHIVに感染した男性が、世界で2例目となるエイズからの完治を果たしたとして、大きな注目を集めている。 HIV完治の鍵となったのは骨髄移植か HIV感染から完治したとされているのは、“ロンドンの患者”との呼び名を持つ男性。彼の名は明かされていない。 男性がHIV感染の診断を下されたのは2003年のこと。 さらに男性は2012年に、悪性リンパ腫の一種である“ホジキンリンパ腫”と呼ばれる病気に罹患。この治療のため、幹細胞移植(骨髄移植)を受けることとなる。 しかし男性の骨髄に適合するドナーを探していたところ、“CCR5”と呼ばれる遺伝子に変異を持つ適合者が見つかった。 HIVウィルスは一定の免疫細胞を破壊する際、このCCR5と呼ばれる遺伝子のたんぱく質(受容体)を利用するとされており、これに異常がある場合には
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