第2次世界大戦で沈んだドイツ軍のUボートの腐食が、原油流出事故の影響を受けたバクテリアによって進んでいる可能性が浮上している。 原油を食べるバクテリア その潜水艦とはナチスドイツの「U-166」と呼ばれるUボートだ。これは1942年にアメリカ沿岸で沈められたという。 そして2001年にメキシコ湾の海底、約1kmの地点で横たわっているのが発見されることに。 しかし2010年には、この付近でDeepwater Horizonという掘削施設が事故を起こし、大量の原油が流出。それを食べるバクテリアによって放出された老廃物が、潜水艦の船体を急速に腐食させている可能性が見えてきた。 船体に大きな穴が開く この調査を行ったのは、南ミシシッピ大学の研究者たち。彼らは事故によって流出した原油が、酸素を必要とせず増殖できる嫌気性バクテリアに、食料として硫黄や炭素を供給していることを突き止めたという。 そしてこ