レバノン南部に展開する国連レバノン暫定軍(UNIFIL)は10日、イスラエル軍がUNIFILの拠点に対して攻撃を繰り返し、負傷者が出たと発表した。攻撃は国際人道法や国連安全保障理事会の決議に違反していると批判し、イスラエル軍に対応を求めていると明らかにした。 レバノン南部ではイスラエル軍がイスラム教シーア派組織ヒズボラ掃討に向けた地上侵攻を進めている。 発表によると、国境付近では9日、イスラエル軍の戦車がUNIFILの拠点を狙って砲撃を行い、監視カメラなどが破壊された。10日には南部ナクラにあるUNIFIL本部の監視塔も砲撃を受けて2人が負傷したほか、別の施設でも銃撃により車両や通信システムが壊された。