なぜ人は、体の特定の部位――とくに胸に、これほどまで強い性的関心を抱くのでしょうか? これは非常に深遠な哲学的思索です。 この疑問には、これまでさまざまな説が唱えられて来ましたが、主に2種類の解釈が中心になっています。 それはいわゆる本能だという生物学的な解釈と、人間社会が価値を感じるよう誘導しているという文化的影響による解釈です。 そこでポーランドのヴロツワフ大学(University of Wrocław)の心理学研究チームは、胸を出して生活するのが当たり前の部族の男性が、女性の胸に性的興奮を感じるのか? ということを調査してみることにしました。 もしも胸が常に見えている社会で育った人でも、やはり胸に性的魅力を感じるとしたら、その魅力の根源は、文化ではなく人間の本能にある可能性が高くなります。 一体、調査の結果はどうなったのでしょうか? 研究成果は2025年3月24日、性科学分野の国際
