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人名用漢字に関するFeZnのブックマーク (22)

  • 赤ちゃんの名づけ本での「龍」 | yasuokaの日記 | スラド

    Yahoo知恵袋のこの質問が気になったので、とりあえず『赤ちゃんのしあわせ名づけ』(ベネッセ、2011年2月)をチェックしてみた。「龍」はもちろん掲載されているのだが、左上の第1画が「丨」だった。人名用漢字の「龍」は左上の第1画が「一」なので、『赤ちゃんのしあわせ名づけ』は、微妙に異なる字体を子供の名づけに推奨しているわけだ。 では、他のはどうだろう、と、『赤ちゃんの幸せ名づけ事典』(ナツメ社、2011年2月)、『未来にはばたく赤ちゃんの名づけ事典』(永岡書店、2011年3月)、『幸せを呼ぶ赤ちゃんの名づけ大事典』(成美堂出版、2011年6月)もチェックしてみたが、どれもこれも、ことごとく「龍」の第1画は「丨」だった。「辻」はちゃんと2点しんにょうになっているのに、どうして「龍」はちゃんと印刷しないんだろう?

  • 第84回 「髙」と「高」 | 人名用漢字の新字旧字(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム

    旧字の「高」は、常用漢字なので、子供の名づけに使えます。新字の「髙」は、常用漢字でも人名用漢字でもないので、子供の名づけに使えません。つまり、「高」は出生届に書いてOKですが、「髙」はダメ。ちなみに「髙」と「高」は、実は新字旧字の関係ではないのですが、ここではあえて、「髙」を新字、「高」を旧字と呼ぶことにしましょう。 昭和21年11月16日に内閣告示された当用漢字表には、旧字の「高」が収録されていました。ただし、当用漢字表のまえがきには「字体と音訓の整理については、調査中である」と書かれていました。当用漢字表の字体は、まだ変更される可能性があったのです。字体の整理をおこなうべく、文部省教科書局国語課は昭和22年7月15日、活字字体整理に関する協議会を発足させました。活字字体整理に関する協議会は、昭和22年10月10日に活字字体整理案を国語審議会に報告しました。活字字体整理案の目的は、当用漢

  • 人名用漢字の源流(第4回) | 人名用漢字の新字旧字(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム

    (第3回からつづく) 今月24日に『新しい常用漢字と人名用漢字』が発売されます。出版記念と言っては何ですが、第1章「常用漢字と人名用漢字の歴史」の内容を要約したり、あるいはちょっと脱線してみたりしながら、人名用漢字の源流を全6回で追ってみたいと思います。 衆議院の戸籍法第50条改正案 昭和26年2月6日、衆議院予算委員会において、子供の名づけに対する漢字制限の問題を、川端佳夫議員が天野貞祐文部大臣に問いただしました。子供の名づけに使える漢字が、当用漢字1850字だけでは不十分なので、これを緩和する考えはないか、と詰め寄ったのです。この質問に対し天野大臣は、「名前についてはいかにもおっしゃる通りで、私もあれではどうかという考えを持っておりますので、これもよく研究してもらって何とか緩和しなければいけないという考えを実は持っております。」と答えてしまいました。 翌2月7日、眞鍋勝を中心とする13

    人名用漢字の源流(第4回) | 人名用漢字の新字旧字(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム
  • 第72回 「亘」と「亙」 | 人名用漢字の新字旧字(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム

    新字の「亘」は、人名用漢字なので子供の名づけに使えます。旧字の「亙」も、人名用漢字なので子供の名づけに使えます。つまり、「亘」も「亙」も出生届に書いてOK。実は、「亘」と「亙」は全く異なる別の字なのですが、ここではあえて、「亘」を新字、「亙」を旧字と呼ぶことにしましょう。 昭和15年12月、国語協会は『標準名づけ読』を発表しました。『標準名づけ読』は、やさしくわかりやすい名前を子供につけることで国字運動の一翼を担おう、という意図のもとに編纂されたもので、端的に言えば、子供の名づけに用いる漢字を500字に制限しようとするものでした。この500字の中に、旧字の「亙」が含まれていました。一方、昭和17年6月17日に国語審議会が答申した標準漢字表2528字には、新字の「亘」が収録されていました。「亘」と「亙」に関しては、国語協会と国語審議会とで見解が微妙に異なっていたのです。 ところが、昭和2

    第72回 「亘」と「亙」 | 人名用漢字の新字旧字(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム
  • なぜ棗は人名用漢字になれなかったのか | yasuokaの日記 | スラド

    人名用漢字の新字旧字の読者から「棗は人名用漢字じゃありませんよね?」と質問があった。どうもYahoo!知恵袋の回答を見て、不安になったらしい。もちろん、現時点で「棗」は常用漢字にも人名用漢字にも含まれていない。今年度中に改正予定の新しい常用漢字表にも、残念ながら含まれていない。ただ、平成16年の人名用漢字部会で、「棗」が人名用漢字の候補から落ちたのは、結構、不思議な理由だったりする。 人名用漢字部会では、当時最新の漢字コード規格JIS X 0213 (平成16年2月20日改正版)、平成12年3月に文化庁が書籍385誌に対しておこなった漢字出現頻度数調査、全国の出生届窓口で平成2年以降に不受理とされた漢字、の3つをもとに審議をおこなっていた。「棗」はJIS第2水準漢字で、出現頻度数47回、要望法務局数8で、平成16年5月28日の人名用漢字部会における事務局原案では、人名用漢字の追加候補となる

  • 第66回 「気」と「氣」 | 人名用漢字の新字旧字(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム

    新字の「気」は常用漢字なので、子供の名づけに使えます。旧字の「氣」は人名用漢字なので、やはり子供の名づけに使えます。つまり、「気」も「氣」も出生届に書いてOKですが、その背後には「氕」があったのです。 漢字制限に関する審議をおこなっていた国語審議会は、昭和17年6月17日、文部大臣に標準漢字表を答申しました。標準漢字表は、各官庁および一般社会で使用する漢字の標準を示したもので、2528字が収録されており、その中に旧字の「氣」が含まれていました。「氣」の直後には、カッコ書きで簡易字体の「氕」が添えられていて、「氣(氕)」となっていました。標準漢字表では、簡易字体の「氕」はカッコ書きになっているものの、一般に使用して差し支えないということでした。 ところが戦後になって、国語審議会は「氕」を撤回しました。昭和21年11月5日に国語審議会が答申した当用漢字表には、旧字の「氣」は収録されていたものの

  • 第64回 「恵」と「惠」 | 人名用漢字の新字旧字(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム

    新字の「恵」は常用漢字なので、子供の名づけに使えます。旧字の「惠」は人名用漢字なので、子供の名づけに使えます。つまり「恵」も「惠」も出生届に書いてOK。でも「恵」と「惠」には、裁判所の微妙な判断があったのです。 昭和23年1月1日の戸籍法改正で「子の名には、常用平易な文字を用いなければならない。常用平易な文字の範囲は、命令でこれを定める」という条文が加わりました。同じ1月1日に施行された戸籍法施行規則で、子供の名づけに使える漢字は、この時点の当用漢字表1850字に制限されました。旧字の「惠」は、当用漢字表に収録されていたので、子供の名づけに使ってよい漢字になりました。しかし、新字の「恵」は、当用漢字表には収録されていなかったので、この時点では子供の名づけに使えませんでした。 ところが、昭和24年4月28日に内閣告示された当用漢字字体表には、旧字の「惠」の代わりに新字の「恵」が収録されていま

    第64回 「恵」と「惠」 | 人名用漢字の新字旧字(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム
  • 第63回 「穣」と「穰」 | 人名用漢字の新字旧字(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム

    新字の「穣」は人名用漢字なので、子供の名づけに使うことができます。旧字の「穰」も人名用漢字なので、やはり子供の名づけに使うことができます。つまり、「穣」も「穰」も出生届に書いてOK。でも、「穣」と「穰」の両方が子供の名づけに使えるようになったのには、微妙な歴史が背景にあるのです。 当用漢字表だけでは子供の名づけに足りない、という国民の声を受けて、昭和26年5月14日、国語審議会は人名漢字に関する建議を発表しました。この建議は、子供の名づけに使える漢字として新たに92字を追加すべきだ、というもので、この92字の中に新字の「穣」も含まれていました。翌週25日、この92字は人名用漢字別表として内閣告示され、新字の「穣」が子供の名づけに使えるようになりました。 しかし、人名用漢字別表の効力は、沖縄には及んでいませんでした。当時、沖縄はアメリカ軍の軍政下にあり、戸籍制度そのものが崩壊してしまっていた

    第63回 「穣」と「穰」 | 人名用漢字の新字旧字(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム
  • 第62回 「郷」と「鄕」 | 人名用漢字の新字旧字(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム

    新字の「郷」は常用漢字なので子供の名づけに使えるのですが、旧字の「鄕」は子供の名づけに使えません。「郷」は出生届に書いてOKだけど、「鄕」はダメ。でも、旧字の「鄕」ならば、子供の名づけに使えた時期があったのです。 昭和17年6月17日に国語審議会が答申した標準漢字表には、旧字の「鄕」が収録されていましたが、その字体は真ん中の部分が「皀」でした。昭和21年11月16日に内閣告示された当用漢字表では、標準漢字表とほぼ同じ字体の「鄕」が官報に掲載されました。そして、昭和23年1月1日に施行された戸籍法施行規則は、子供の名づけに使える漢字を当用漢字表1850字に制限しました。したがってこの時点では、旧字の「鄕」は出生届に書いてOKだったのですが、新字の「郷」はダメでした。昭和24年4月28日、当用漢字字体表が内閣告示され、新字の「郷」が当用漢字になりました。これを受けて法務府民事局は、当用漢字表に

  • 第51回 「玻」は常用平易か(第1回) | 人名用漢字の新字旧字(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム

    平成22年1月19日、常用漢字表の改定を審議していた文化審議会国語分科会漢字小委員会は、「玻」を新しい常用漢字表に追加するかどうかを議論しました。しかし、複数の委員から「固有名詞は常用漢字表にそぐわない」という意見が出ており、「玻」が常用漢字表に収録される可能性は、かなり低いようです。どうして漢字小委員会では、そのような意見が多数派なのでしょう。その背後に、いったいどういう事件が隠れているのでしょう。 実は、この背後には、現在、最高裁判所で争われている「玻」に関する家事審判があるのです。その家事審判の概要と、背景となる常用漢字と人名用漢字のねじれた関係を、全6回連載で書き記すことにいたします。 玻南ちゃん事件の発端 平成20年11月23日、名古屋市東区のとある夫婦のもとに、女の子が誕生しました。両親は、子供に「玻南」と名づけ、東区役所に出生届を提出しました。ところが、「玻」が常用漢字でも人

    第51回 「玻」は常用平易か(第1回) | 人名用漢字の新字旧字(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム
  • 常用漢字の見直し(2009年10月26日)と人名用漢字 : 漢字・韓国語・中国語が好きな福岡人

    常用漢字の見直し(2009年10月26日)と人名用漢字 昨日、色々な作業をしていた。 何をしたかと言うと、10月23日に発表された改定試案がそのまま最終答申→告示されたとの前提だと、「人名用漢字」がどのように動くか。 実は、前回、「当用漢字表」から「常用漢字表」になったときのように、当時の「人名用漢字」から8字削除・・・だけでは済まない。 理由として、2004年9月27日の「人名用漢字」大幅追加の一件により、今までの位置付けまで変更になってしまったからだ。 それに関する詳細はネット上でも色々あるので、ここでは敢えて触れないが、一応、以下にWikipediaのリンクを載せる。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E5%90%8D%E7%94%A8%E6%BC%A2%E5%AD%97 そして、以下に今回の改定試案に沿って、「常用漢字表」が改定されると、

    常用漢字の見直し(2009年10月26日)と人名用漢字 : 漢字・韓国語・中国語が好きな福岡人
  • 人名用漢字の新字旧字:「餅」と「餠」

    新字の「」と旧字の「餠」の関係は複雑です。へんの部分を新字旧字のどちらにするか、つくりの部分を新字旧字のどちらにするかで、合計4種類の組み合わせが考えられます。つまり、へんもつくりも新字の「」、へんが旧字でつくりが新字(いわば旧新字)の「」、へんが新字でつくりが旧字(いわば新旧字)の「餠」、へんもつくりも旧字の「餠」、の4種類がありえるのです。 これら4種類のうち、子供の名づけに使えるのは、へんが旧字でつくりが新字(いわば旧新字)の「」だけ。他の3種類は子供の名づけに使えません。新字の「」でも旧字の「餠」でもなく、いわば旧新字の「」だけが、出生届に書いてOKなのです。どうしてそんなことになってしまったのでしょう。 平成12年12月8日、国語審議会は表外漢字字体表を答申しました。表外漢字字体表は、常用漢字(および当時の人名用漢字)以外の漢字に対して、印刷に用いる字体のよりどころを

  • 人名用漢字になりそうな祷と穹 | yasuokaの日記 | スラド

    それだと、別表第二の二にある「括弧内の漢字は、戸籍法施行規則第六十条第一号に規定する漢字であり」っていう注と、モロにバッティングしちゃう。だって、第六十条第一号は「常用漢字表に掲げる漢字」なのに、「禱」は常用漢字じゃないんだもん。つまり、この省令案は、このままだと明らかに矛盾してるので、せめて以下のようにすべきだと思う。

  • 名前のネーミング・命名ランキング

    赤ちゃんの名前、会社名、ブランド名、商品名などのネーミング・命名ランキングです。 2018年8月5日、読売新聞 男の子「蓮(れん)」 女の子「咲良(さくら)」「結菜(ゆうな)」 ベビー用品販売「赤ちゃん舗」(大阪市)がまとめた2018年1~6月に誕生した赤ちゃんの名前ランキングによると、男の子は「蓮(れん)」、女の子は「咲良(さくら)」と「結菜(ゆうな)」がトップだった。 全国顧客3万7946人分で調査 会員登録した全国の顧客3万7946人分について調査し、男女別で人気の上位20位を公表した。 キラキラネームは敬遠される傾向 男の子で1位の蓮は、2017年の上半期も2位と上位だった。読み方が複雑な「キラキラネーム」は敬遠される傾向といい、漢字一文字のシンプルさ、響きのよさなどが支持された。 春を連想させる名前 女の子で1位の咲良、結菜は、上半期に人気が高い春を連想させる名前で、桜や菜の花

  • 第19回「縄」と「繩」 | 人名用漢字の新字旧字(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム

    昭和47年5月15日、沖縄が日に復帰しました。ではこの時、日に復帰したのは、「沖縄県」だったのでしょうか、それとも「沖繩県」だったのでしょうか。 土の総理府の見解は「沖繩県」で、旧字の「繩」でした。戦前は「沖繩縣」が正式名称であり、戦後は当用漢字字体表の告示で「沖繩県」となったが、旧字の「繩」は当用漢字に含まれてないので変更されていない、というのが総理府の考えでした。一方の沖縄県は、復帰前の琉球政府が基的に「沖縄県」を使用していて、土復帰と同時に告示された県庁の表札も「沖縄県庁」でした。総理府は旧字の「繩」なのに、当の沖縄県は新字の「縄」。四半世紀に渡るアメリカ支配は、こんなところにも陰を落としていたのです。 その当時、国語審議会は、当用漢字に含まれていない都道府県名の漢字14字(茨・栃・埼・奈・潟・梨・阜・岡・阪・媛・崎・熊・鹿・繩)に関して、議論を進めていました。当用漢字は

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  • Sanseido Word-Wise Web [三省堂辞書サイト] » 人名用漢字の新字旧字:「祇」と「祇」

    2008年 10月 23日 木曜日 筆者: 安岡 孝一 「祇」と「祇」 旧字の「祇」(示へんに氏)は人名用漢字なので、子供の名づけに使うことができます。新字の「祇」(ネへんに氏)は、子供の名づけに使えません。旧字の「祇」は出生届に書いてOKですが、新字の「祇」はダメ。「福」と「福」の場合とは、かなり違いますね。実は、「祇」と「祇」がこうなってしまった背景には、国語審議会と漢字コード規格と人名用漢字の不思議な連携プレーがあったのです。 平成12年12月8日、国語審議会は表外漢字字体表を答申しました。表外漢字字体表は、常用漢字(および当時の人名用漢字)以外の漢字に対して、印刷に用いる字体のよりどころを示したもので、1022字の印刷標準字体が収録されていました。この中に、旧字の「祇」が含まれていました。印刷物には新字の「祇」ではなく、旧字の「祇」を用いる方が望ましい、と、国語審議会は文部大臣に答

  • 人名用漢字の新字旧字:「唖」と「啞」

    新字の「唖」は子供の名づけに使えません。旧字の「啞」も子供の名づけに使えません。「唖」も「啞」もどちらも、常用漢字でも人名用漢字でもないので、出生届に書くのはダメ。そんな漢字をこのコラムで紹介するなんて、何だか変な話ですよね。実は、平成16年の人名用漢字追加の際に、「唖」と「啞」は微妙な役割を果たしたのです。 法制審議会は平成16年2月10日の総会で、人名用漢字の見直しを決定、人名用漢字部会を発足させました。 3月26日に発足した人名用漢字部会では、戸籍法第50条にいう「常用平易な文字」を選ぶべく、当時最新の漢字コード規格JIS X 0213 (平成16年2月20日改正版)、平成12年3月に文化庁が書籍385誌に対しておこなった漢字出現頻度数調査、全国の出生届窓口で平成2年以降に不受理とされた漢字、の3つをもとに審議をおこないました。新字の「唖」はJIS X 0213の第1水準漢字で出現頻

    人名用漢字の新字旧字:「唖」と「啞」
  • 第24回「痩」と「瘦」 | 人名用漢字の新字旧字(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム

    旧字の「瘦」は人名用漢字なので、子供の名づけに使うことができます。でも、新字の「痩」は、子供の名づけに使えません。旧字の「瘦」は出生届に書いてOKですが、新字の「痩」はダメ。けれども当は、新字の「痩」も、人名用漢字になれるはずだったのです。 平成16年2月20日、経済産業省は、漢字コード規格JIS X 0213を改正しました。 表外漢字字体表(平成12年12月8日国語審議会答申)に対応させるためです。元々JIS X 0213には、新字の「痩」しか掲載されていなかったのですが、この改正で第3水準漢字に、旧字の「瘦」を含む10字が追加されました。表外漢字字体表の印刷標準字体と簡易慣用字体に、「瘦」と「痩」がそれぞれ収録されており、 JIS X 0213に「瘦」と「痩」の両方を掲載しなければならなかったからです。 平成16年3月26日に法制審議会のもとで発足した人名用漢字部会は、 1ヶ月前に改

    第24回「痩」と「瘦」 | 人名用漢字の新字旧字(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム
  • 第23回「曽」と「曾」 | 人名用漢字の新字旧字(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム

    新字の「曽」は、平成16年2月23日の戸籍法施行規則改正で、人名用漢字になりました。旧字の「曾」は、平成16年9月27日の戸籍法施行規則改正で、人名用漢字になりました。つまり現在では、「曽」も「曾」も出生届に書いてOK。でも、「曽」が人名用漢字になるためには、最高裁判所の判断が必要だったのです。 平成15年2月27日、札幌家庭裁判所は、新字の「曽」を子供の名づけに含む追完届を受理するよう、札幌市厚別区長に命令しました。追完届って、ちょっと聞きなれない言葉ですね。出生届などにおいて、項目の中に未定あるいは不明の欄があった場合、それを後から届出るのが追完届と呼ばれるものです。この事件では、子供の名づけに「曽」を使いたい親が出生届を拒否されたので、やむをえず「名未定」で出生届を提出していました。その後、「曽良」という名前で追完届を提出したのですが、追完届が受理されなかったので、厚別区長を相手どっ

    第23回「曽」と「曾」 | 人名用漢字の新字旧字(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム
  • "www.jisc.go.jp/tpk/041221kanjicode.htm" - Google 検索

    2005/01/09 · http://www.jisc.go.jp/tpk/041221kanjicode.htm. 戸籍法施行規則に規定される人名用漢字に対する、JIS漢字コード表の対応状況について経済産業省 ...