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ブックマーク / yuyusanbo.com (13)

  • 明朝体への違和感? (Weblog Yuyusanbo)

    気になっていたポスターがあります。ある展覧会のポスターなのですが、光朝で組まれたこの画家のお名前、最後の「三」の字の座りが悪い……。一文字だけ横画を太らせているのです。 強いコントラストが特徴の光朝ですから、「三」のように横画ばかりの文字は、太い縦画がないぶん他の文字より弱く見えるのは道理です。しかしだからといって、この例のように一文字だけ手を加えてしまうと、バランスがおかしくなって美しさが損なわれるように感じます。 ところが先日、東京国立博物館にまた別の展覧会を見に行ったら、さらに度肝を抜かれてしまいました。入館すると音声ガイドのポスターが目に飛び込んでくるのですが、ナレーション役の俳優さんのお名前が次の画像のように組まれていたのです。 たぶん小塚明朝です。最後の一文字をご覧ください。解説するまでもなく、漢字の「二」であるべき文字がカタカナの「ニ」になっています。はじめの例と同様の意図で

    FeZn
    FeZn 2009/02/10
     うわあ大変なことに。
  • http://yuyusanbo.com/weblog/2008/10/post_7.html

  • タイプバンクゴシックの視覚調整 (Weblog Yuyusanbo)

    ゴシック体は「サンセリフ」とイコールではありません。セリフのようなアクセントがついている場合があるからです。例えばモダンな佇まいがする小塚ゴシックにも、しっかりと始筆の打ち込みがついています。 ほんとうに「サンセリフ」なゴシック系の書体としては、AXIS、新ゴ、ロダン、ナウ、シーダ、ヒラギノ角ゴ、平成角ゴシック、などがあります。それらの中でも特にキレイだと個人的に感じるのは、タイプバンクゴシック(TBゴシック)です。 TBゴシックはアクセント類が全然ついてないのに、バランスが崩れることは稀ですし、どんな単語を組んでも不自然さを感じさせません。文字のデザインについては全くの素人なので、なぜそうなるのか解らず、不思議に思っていました。そこで、拡大してじっくり眺めてみました。 ご覧ください。視覚調整がものすごく大胆になされています。手元にある似たような書体もいくつか眺めてみましたが、とくに上図の

  • Baskerville Book ミニ情報 (Weblog Yuyusanbo)

    Berthold Baskerville Book Pro のグリフ一覧を見ていたら、おもしろいものを見つけました。括弧類とかダッシュなどの記号は、小文字に揃えてある通常のものだけでなく、大文字用字形も用意されています。大文字用字形といっても、上に若干ベースラインシフトさせただけです。でも、かなり便利そう。 ブラケットは [ { ( ) } ] の3種類がちゃんと揃っています。他にもギュメ2種類、emダッシュ、enダッシュ、ハイフン、天地中央の点、など。 大文字用字形が入っているフォントは多くはないですが、他にもあります。知っている限り挙げると、Cronos Pro、Adobe Jenson Pro、Scala Sans Pro には、Baskerville Book Pro と同じような約物が入っていました。Optima nova も約物のバリエーションが多いフォントです。

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    FeZn 2008/07/10
  • プラチナ・コレクション値上げ !? (Weblog Yuyusanbo)

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    FeZn 2008/05/20
  • 墨東に合う欧文書体は? (Weblog Yuyusanbo)

    かな書体の「墨東」がとても魅力的に感じます。作者のタイプラボ佐藤豊さんのウェブサイトでは「少し古典的な雰囲気の完成された形は幅広い応用性を持ち、細めのものは格調高い文芸物の文などに、そして太めのものは、様々な見出し用として最適」と書かれています。 私はモリサワパスポート版の墨東を使っているのですが、ひとつ大きな欠点があります。従属欧文が雰囲気に合わないのです。そのまま文章を組むと、ちょっとまずい結果になりそうです。 欧文書体との混植が必須。何が合うか考えてきたのですが、「これかな!?」と合点がいく組み合わせに気づきました。FF Scala Sans です。 いかがでしょうか。これなら横書きでも存分に墨東を使えるかな?

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    FeZn 2008/05/12
  • リュウミンLの和欧混植 (Weblog Yuyusanbo)

    和文フォントの従属欧文のデザインは、たいがい難ありです。キレイな欧文混じりの文を組むためには、欧文フォントを合わせて使います。何と何を混植すればよいか、頭を悩ませるのは楽しいものです。 しかし当に悩んでしまうこともあります。みなさんリュウミンのLには何を合わせていますか? 和欧混植についてこと細かく解説している工藤強勝氏の著書『デザイン解体新書』でも、リュウミンLには何も触れていなかった記憶があります。 欧文のセリフ書体の場合、細いウェイトまで揃っているフォントは少ないので、リュウミンLと黒みのバランスをとるのは簡単ではありません。ましてやデザイン面での相性を追求しはじめると、至難の業になってしまいます。 上図は従属欧文でそのまま組んだもの。現行の OTF 版の従属欧文は Century 系です。Century Oldstyle は写植時代以来の定番ですが、リュウミンの書風に合っていない

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    FeZn 2008/03/04
    palatino nova は確かに(個人的な好みにおいて)良いっすね。 fouriner はよく分からぬです。/サイズ落として紙面に組んだらまた印象変わるのでしょうね。うーん難しい。
  • URW Grotesk (Weblog Yuyusanbo)

    気になっていたサンセリフ書体に URW Grotesk があります。古典的な印象とヒューマニスティックな雰囲気をあわせ持った、不思議な魅力がある書体です。 ところが先日、『ヘルマン・ツァップのデザイン哲学』を読んでいて、発見してしまいました。URW Grotesk をデザインしたのは、どうやらツァップ氏その人のようなのです! 彼の書体の大ファンとしては、それだけでなんだか嬉しい気持ちになりました。 同書によれば、「大文字のプロポーションは、ローマ皇帝トラヤヌスの銘文からとっている」とのこと。なるほど。 トラヤヌスの銘文をもとに作られた書体の Trajan と比べてみると、たしかに非常によく似ています。そして、Linotype Univers や Neue Helvetica と比べてみると、URW Grotesk の特徴がよくわかります。

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    FeZn 2008/02/07
  • Futuraのイタリックとオブリーク (Weblog Yuyusanbo)

    FM STUDIO さんのブログを読んでいて、いろいろ出ている Futura の比較検討をしている記事をバックナンバーの中から見つけました。文字好きにとっては黙っていられない話題です。 この記事には「出来具合を比較するなら、Obliqueを比較すべし」とのコメントが付けられています。そこで早速、手元にある Futura を使って比較検討してみました。 どちらも同じ「Bold Oblique」です。でもこうして並べてみると、メーカーによってずいぶん違うことがわかります。下は正体を機械的に傾けたもののようで、ひしゃげた印象を受けます。とくに G や O は、歪みが気になって仕方がなくなってきました。それに対して上は、ちゃんと斜体独自のデザインです。 全部のバージョンをチェックしたわけではありませんが、少なくとも Neufville Digital(ND)と URW++ のバージョンは、機械的な

  • Bemboいろいろ (Weblog Yuyusanbo)

    Bembo はとても好きな書体です。Bembo で組まれているを手に取ると、それだけで幸せな気分になれます。しかしそれは「活字」の話。デジタルフォントでも Bembo はもちろんありますが、活字とは全くの別物といいたくなるものです。デジタル版の Bembo もよく書籍の文に使われていますが、印刷の具合によっては、細すぎて目がチカチカして悲しくなることもしばしばです。 デジタル版の Bembo(よく Adobe の Bembo と呼ばれているやつ)は、多方面から批判されてきました。しかしちょっと前に、汚名挽回を狙った改刻版が登場しました。Monotype 謹製の Bembo Book です。また、Bembo と兄弟筋にあたる書体 Poliphilus と Blado は、デジタル版もなかなか興味深い仕上がりです。そこで、Bembo、Bembo Book、Poliphilus & Blad

  • Adobe Garamond と Garamond Premier (Weblog Yuyusanbo)

    Adobe Garamond にはずいぶんお世話になりました。欧文フォントのなかでもとくにポピュラーなので、安心して使えたのです。しかし CS2 のオマケについてきた Garamond Premier がある今、どの Garamond を使えば良いのかという悩みは、より一層深くなりました。 そこで今回は Adobe の新旧 Garamond 対決です。 Premier になっていちばん変わったことは、オプティカル・スケーリングになっていて、バリエーションが激増したことでしょう。その他にはどんな違いがあるのでしょうか。 たぶんいろんな修正が入っているのだとは思いますが、とくに気がついたのは、字の並び方ががらりと変わったことです。上が古いバージョンで、下が新しいバージョン。基的には字間が狭くなっていることがわかります。 もともと Adobe Garamond はやや詰まり気味でした。個人的に

  • 小塚フォント ProとStdの違い (Weblog Yuyusanbo)

    小塚明朝と小塚ゴシックは、いろいろなアドビ製品のおまけについてくるので、いつのまにか自分のコンピュータにインストールされてしまいます。しかも Pro と Std の両方があるので、フォントのフォルダは「Koz」がずらり状態に。 せめて Pro か Std かどちらかをアンインストールしたいなあと思案していたのですが、その前に両者の違いを知っておこうと思いたち、少し調べてみました。 グリフの数が違うのは当然として、ほかにも、(1)横組み用かなと縦組み用かなが使えるのは Pro のみ。(2)従属欧文のイタリックが使えるのは Pro のみ。(3)従属欧文のペアカーニングが設定されているのは Pro のみ。といった違いがあるのが分かりました。 (1)についてですが、何よりゴシックの横組み用かなは、水平の流れが強調されており、ずいぶん印象が異なります。個別の字でみると「ふ」や「む」あたりは、まった

  • MacProの共振を防ぐ (Weblog Yuyusanbo)

    Mac Pro はハードディスクを4台も内蔵できるのが売りのひとつ。つい嬉しくなってマイ Mac Pro のお腹の中には3台のハードディスクを載せています。そのせいか共振が生じてしまうようで、ブーンという共鳴音が断続的に聞こえるようになっていました。 なんとか共鳴音を小さくしたい。そこでいろいろ策を講じてみました。結果は……大成功! 内蔵ハードディスクが1台だった購入時と同じように、ほとんど無音の Mac Pro が帰ってきました。 試したことは3つです。(1)キャリアとドライブを固定するネジを思い切り固く締める。(2)筐体の下にオーディオ用のインシュレーターを置く。(3)市販のハードディスク共振防止シート「MORE SILENT NOISE DUMPER #01」を1枚貼り付けてみる。 (1)だけでは体感できる変化はほとんどなし。さらに(2)をすることで、共鳴音はするものの音量はぐっと小

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    FeZn 2007/08/23
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