大人はもっと漫画を読もう いまさら『ハチミツとクローバー』を読み返した。自分で買わずに立ち読みですませていたので、目先の恋模様の進展や余白のギャグにばかり目が行き、「あぁ面白かった」で感想を終えていたのだ。今回再読して、テキトーなようで隙のない人物配置に驚いた。雑誌の移動や連載の延長があって、作者自身、新キャラ投入に細心の注意を払った結果なのだろうが……。連載長期化に合わせ、無理なく過不足なく構成員が増えていく。あらかじめ人物相関図が頭に入った状態で再読しても、全キャラの登場の順番に必然性が見える。これはすごいことだと思う。世の中的には「いまさら何を」という話だろうが、自分のために書きとめておきたい。ハチミツとクローバー 10巻セット作者: 羽海野チカ出版社/メーカー: 集英社発売日: 2007/05/01メディア: コミック 森田☆忍、という天才のリアルさ たとえば、森田とはぐ。はぐ