[東京 9日 ロイター] ドル/円は9日、介入警戒感が高まるとされる77円に一時急接近し、市場では政府・日銀が4日に続いて介入を実施するかに関心が集まった。 昨年9月と今年3月に実施された介入はともに1回で終わっているため、市場には4日の1回で終わるとの見方もくすぶっている。一方で、8日の7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議で日本の介入が支持されなかったとの見方から再度の介入は困難とする意見もある。国内の有力為替ストラテジストに予想を聞いた。 ●リスク回避の大波に対抗する大規模で効果的な介入が必須 <住友信託銀行マーケット・ストラテジスト、瀬良礼子氏> 今月4日の介入は、過去最安値(76.25円)をつけさせないようなライン防衛的な介入だったと言えるのではないか。ドル/円の77円割れでは介入の可能性が高まるとみている。その意味では、きょう実施してもおかしくはなかった。 欧米の了承が得にくい