関西電力株式会社は、世界初となる遠隔操作が可能な超高圧送電線の活線点検ロボットを開発した。東京工業大学、株式会社かんでんエンジニアリング、株式会社ハイボット、株式会社ジェイ・パワーシステムズ、財団法人電力中央研究所らとの共同開発によるもの。 これまで超高圧の架空送電線の点検は、点検員による徒歩やヘリコプターを使った巡視のほかに、電線に宙乗りして外観点検を行なわなければならなかった。しかし、この外観点検を行なうには停電が必要となり、電力の安定供給に支障がないよう行なう必要があった。また、点検作業のほかに、送電線を支えるがいし装置の取り替えや電線張り替え作業などは、比較的電力の供給が少ない春や秋に集中していたという。 今回開発された超高圧送電線の活線点検ロボットを使うことで、人的作業がなくなるため安全面の確保、無停電で点検が可能になるなどのメリットが生まれる。また作業時に停電する必要がなくなる