日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)は2013年5月27日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見し、自身のいわゆる従軍慰安婦をめぐる発言について釈明した。同協会としては異例の数の396人が集まり、一部記者からは「上祐(史浩・元オウム真理教広報部長)以来の盛り上がり」との声も出た。 橋下市長は侵略と植民地支配については認め、慰安婦に対して謝罪すべきだとの立場を繰り返した。慰安婦動員の強制性を認めた1993年の河野談話については「修正」や「否定」ではなく「明確化」すべきだと主張。 この主張に対して外国記者からは「矛盾している」「質問に答えていない」との声が相次いだほか、旧遊郭街の顧問弁護士を務めていたことについては「『料理組合』の顧問弁護士。料理組合自体は違法でもない」と主張。「詭弁(きべん)を弄して恥ずかしくないのか」という声も出た。 「かつては顧問弁護士だったことは事実」 橋下市長は
日本維新の会の橋下共同代表が日本外国特派員協会で行った講演に出席した香港フェニックステレビの女性記者は、終了後、記者団に対し、いわゆる従軍慰安婦問題に対する橋下氏の発言について、「冒頭、慰安婦に苦痛を与えた日本は反省し、おわびするべきと言ったのは評価できる」と述べました。 そのうえで、「一生懸命に説明しようとしているが、はっきりしないところが多い。いちばん大事なのは、慰安婦問題で強制があったかどうかだが、橋下氏自身がどう思うのかははっきり言っていない」と述べました。 また、橋下氏がアメリカ軍の幹部に風俗業の活用を進言したことについては、「選挙で得票した政党のリーダーがなぜ風俗を外国に勧めるのか理解しがたい」と話していました。 一方、アメリカのニューズウィークの男性記者は、「我慢強く丁寧に質問に答えた努力は認める。人権問題として慰安婦制度がいけなかったということを明言したのはすばらしかった」
橋下氏弁明も幕引き不透明=「慰安婦」持論が不信に拍車 橋下氏弁明も幕引き不透明=「慰安婦」持論が不信に拍車 日本維新の会の橋下徹共同代表は27日、旧日本軍の従軍慰安婦を「当時は必要だった」として批判を招いた発言の真意を説明するため、日本外国特派員協会で記者会見に臨んだ。しかし、軍の関与を認めて謝罪した1993年の河野洋平官房長官談話の見直しを主張したことから、特派員側からは「歴史を書き換えたいというのが本音だ」と不信の声も上がった。橋下氏は進退にまで言及して参院選に危機感を示し、幕引きを図ったものの、成否は読み切れていない。 橋下氏は会見で、河野談話について見解を問われ、「否定しない」と述べる一方、強制連行の有無が曖昧だとして、「明確にすべきだ」と見直しも主張。このため、香港テレビ局の記者から「あなたの言うことの方が不明確で矛盾している」と追及を受けた。 会見は2時間半に及んだ。橋下
橋下徹大阪市長の発言「慰安婦は必要だった」が引き金となって、あらためて、内外で、慰安婦問題に対する批判と憂慮が高まっています。各国メディアの日本報道が橋下発言を辛辣に紹介・解説するいっぽう、国連の社会権規約委員会は5月21日、日本政府に対して、慰安婦を「売春婦だ」と侮辱するヘイトスピーチ(憎悪表現)を繰り返す国内の排外主義的グループの行動に関して状況改善を求めました。 私も現下の状況を深く憂慮しています。なぜならば、橋下氏はいうまでもなく、石原慎太郎元都知事、一部の国会議員が、慰安婦と慰安婦問題についての日本政府の公式見解を逸脱する発言をくりかえしており、そのことが人目をはばからない被害者への侮辱の素地のひとつになっているからです。 さまざまな歴史問題について、日本政府の公式見解やこれまでの施策は、内外を問わず、一定の評価を受けるいっぽう強い批判も受けてきました。この論稿では、慰安婦問題の
【13日】 ●銃弾が雨嵐のごとく飛び交う中で、命をかけて走っていくときに、どこかで休息をさせてあげようと思ったら慰安婦制度は必要なのは誰だって分かる(昼、記者団に) ●慰安婦制度じゃなくても風俗業は必要だと思う。沖縄の普天間に行ったときに、司令官に「もっと風俗業を活用してほしい」と言った。性的なエネルギーを合法的に解消できる場所はある。真正面から活用してもらわないと、海兵隊の猛者の性的なエネルギーをきちんとコントロールできないじゃないですか(夕、記者団に) 【14日】 ●アメリカはずるい。アメリカは一貫して公娼(こうしょう)制度を否定する。しかし米軍基地の周囲で風俗業が盛んだったことも歴史の事実(ツイッターで) 【15日】 ●僕は日韓基本条約があるから、すべてこれで終わり、後は話しませんというつもりはない。法的賠償は難しいにせよ、きちんとした配慮はしていかなきゃいけないという思いがあるから
(2013年5月24日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) アベノミクス効果もあり、日本は世界の注目の的になっている〔AFPBB News〕 ニュースの見出しは、日本が戻ってきたと叫んでいる。安倍晋三首相は、10年以上も舞台脇で控えていた日本を舞台の中央へと押し戻した。 5月第4週の混乱を別にすると、株式市場は高騰に沸いてきた。消費者はお金を使っており、経済成長は上向いているように見える。海外では、日本が注目の的になっている。 この流れの反転について言うべきことは3つある。最初の2つは主に前向きなこと、3つ目は著しくネガティブなことだ。 安倍氏が来月の主要8カ国(G8)首脳会議に姿を現す時、他国の首脳はまず間違いなく、同氏のことを知ろうとするだろう。安倍氏の前任に当たる近年の日本の首相については、同じことが言えなかった。 国際舞台に戻ってきた日本 首相官邸の出入り口は、高速の回転ドアだった。
橋下徹大阪市長の「慰安婦容認」発言が世界中で大騒動を巻き起こしている。韓国が「女性の権利に対する尊重と歴史的認識を著しく欠いている」と批判すれば、中国も「驚きと怒り」をいち早く表明。わが安倍首相までが「安倍内閣、自民党との立場とはまったく違う」と突き放した。そして異様なまでに激しく反応したのがアメリカだった。 全方位から集中砲火を浴びている橋下氏。だが、「たしかに舌足らずの部分があるが、言わんとするところは大筋で正しい」と現代史家の秦郁彦氏(80)は擁護する。慰安婦問題の代表的な論客である秦氏が、特に大きく肯いたのは「日本軍だけじゃなくて、世界中のいろんな国の軍で慰安婦制度を活用していた」という橋下氏の主張だ。 「米軍も例外ではありません。日本では米兵によるレイプ事件が多発するのを心配して、米兵から『良家の子女を守るため』に、内務省の発案で有力業者に話をつけて『特殊慰安施設協会』(RA
26日、旧日本軍の慰安婦問題などをめぐる一連の発言について公表した「私の認識と見解」全文 ○私の拠(よ)って立つ理念と価値観について まず、私の政治家としての基本的な理念、そして一人の人間としての価値観について、お話ししたいと思います。 いわゆる「慰安婦」問題に関する私の発言をめぐってなされた一連の報道において、発言の一部が文脈から切り離され、断片のみが伝えられることによって、本来の私の理念や価値観とは正反対の人物像・政治家像が流布してしまっていることが、この上なく残念です。 私は、21世紀の人類が到達した普遍的価値、すなわち、基本的人権、自由と平等、民主主義の理念を最も重視しています。また、憲法の本質は、恣意(しい)に流れがちな国家権力を拘束する法の支配によって、国民の自由と権利を保障することに眼目があると考えており、極めてオーソドックスな立憲主義の立場を採る者です。 大阪府知事及び大阪
ありえない比喩による論理のすり替え、相手に考える間を与えないテクニック…。『最後に思わずYESと言わせる最強の交渉術』という本に書かれている駆け引きの実践例だ▼日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長が十年前に書いたこの本を読むと、弁護士として磨いた交渉術を今も活用していることが分かる。古書店では元値の倍以上の値がつく人気だ▼自分の発言のおかしさや矛盾に気付いた時は「無益で感情的な論争」をわざと吹っ掛けるとあった。その場を荒らして決めぜりふ。「こんな無益な議論はもうやめましょうよ。こんなことやってても先に進みませんから」▼橋下さんはきのう出演したテレビ番組で、在日米軍に風俗業の活用を求めた発言について、米軍と米国民に謝罪、発言を撤回する意向を示した。発言撤回に言及したのは初めてだ▼言い負かせば勝ち、という価値観も国内外からの批判に揺らいだとみえる。「(従軍慰安婦が)必要だったのは誰だって分かる
米兵、仏女性を性的はけ口に=レイプも多発−大戦中の欧州 米兵、仏女性を性的はけ口に=レイプも多発−大戦中の欧州 【ワシントンAFP=時事】第2次世界大戦中、ノルマンディーに上陸しフランスに進撃した米軍兵士の多くが地元女性との性行為に躍起になり、トラブルの種になっていたことを示す研究書が米大学教授によってまとめられ、6月に刊行されることが分かった。ナチス・ドイツからの欧州解放の立役者となった米軍の影の部分に光を当てたものとして注目される。 この本は、米ウィスコンシン大学のメアリー・ロバーツ教授(歴史学)が著した「兵士たちは何をしたのか−第2次大戦時のフランスにおける性と米兵」。米仏両国の資料を分析したもので、同教授によれば、米軍進駐後のフランスでは、公園や廃虚などさまざまな場所で米兵が性行為を行っている姿が見られた。レイプも多発し、数百件が報告された。米兵による買春もあった。 フランス女
27日の日本外国特派員協会での会見に先立ち、日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長が見解を公表した。見解の全文は次の通り。 2013年5月27日 「私の認識と見解」橋下徹【私の拠って立つ理念と価値観について】 まず、私の政治家としての基本的な理念、そして一人の人間としての価値観について、お話ししたいと思います。 いわゆる「慰安婦」問題に関する私の発言をめぐってなされた一連の報道において、発言の一部が文脈から切り離され、断片のみが伝えられることによって、本来の私の理念や価値観とは正反対の人物像・政治家像が流布してしまっていることが、この上なく残念です。 私は、21世紀の人類が到達した普遍的価値、すなわち、基本的人権、自由と平等、民主主義の理念を最も重視しています。また、憲法の本質は、恣意(しい)に流れがちな国家権力を拘束する法の支配によって、国民の自由と権利を保障することに眼目があると考えてお
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