NTTドコモやKDDIの携帯電話がつながりにくくなる通信障害が問題となる中、携帯やインターネットなどの障害件数が平成23年度上期(4〜9月)に前年同期比44%増の約3万6900件へと大幅増加したことが22日、分かった。下期(10月〜24年3月)も増加しているとみられる。スマートフォン(高機能携帯電話)の普及に設備投資が追いつかない業界の現状が浮き彫りになった格好だ。 [フォト]ドコモ「自前技術」の落とし穴…トラブル解決への自信“あだ” 対象の通信障害には、携帯電話やネットのほか固定電話なども含まれ、総務省への報告が義務付けられている。これまで携帯電話は件数全体の2割以下程度の割合で推移してきたが、23年度上期は割合が増えているもようだ。 3万6900件の障害は前年同期比で44%増で、前期(22年度下期)と比べると61%増と、さらに激増ぶりが鮮明だ。障害の中身は(1)影響が3万人以上(