このニュースに関しては、ネット上に飛び交った反応が興味深かったです。多くの評論家だけでなく、アンケート調査の類でも「反対」が圧倒的なのです。恐らくは、「話下手だが才能のある若者が冷遇されそう」という懸念、あるいは「主観的な面接で評価が偏る」危険を心配しているのだと思います。 その奥には就活戦線を支配している「地頭(じあたま)+コミュ力」が重要という価値観が入試にまで及べば、大学までが単一の価値観に染め上げられて息苦しくなるという危機感があるのかもしれません。 ですが、今回の東大の「推薦入試+面接」の導入というのは、もっと切実な危機感から来ているのだと思います。何と言っても切実なのは、他大学での推薦枠という制度が定着しているという問題です。私大の多くの学部では、指定校推薦枠とかAO推薦などという制度がどんどん広がっていて、早いところでは高三の10月に「内定」ならぬ「合格内示」を行なっているの