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ブックマーク / essa.hatenablog.com (19)

  • 「あちら側」にハミ出すアイデンティティ - アンカテ

    ウェブ人間論 (新潮新書) このマラソン対談の中で、二人の問題意識は時に重なり時にズレているが、問題意識が重なっている所は、「ウェブ進化論」の続編あるいは解説編として普通に読めた。 しかし、私にとって面白かったのは、むしろ問題意識のズレが露になっている部分で、自分自身にとって実に意外なことに、そういう場面において私は平野さんの方に共感しつつ、それが梅田さんに伝わっていないもどかしさを感じながら読んだ。 梅田さんは、「ネットに住む」という表現で、自分の日常生活を紹介している。また、ブログをネット上に放った「分身」と表現して、多忙でオフラインの状態が続くと、「分身」に何が起こっているか気になると言っている。 私が「ズレ」を感じたのは、その「分身」のリアリティ、あるいは、そこに投影したアイデンティティのようなものが、一つの実体を持つという可能性についてだ。 梅田さんにとって「分身」はあくまで「分

    Hebi
    Hebi 2006/12/19
    すごく分かる。でも人間いくらあっちがわにひたりきってもいつか生身の身体性に戻ってくるもんだとも最近思う。しょせん生物だから。
  • 人はネットの言葉から受ける影響を自己管理できるか? - アンカテ

    ぶっちゃけソースコードと言葉は違う。言葉は見た瞬間自動実行されるバイナリみたいなもの。 これは非常に鋭い指摘だと思う。というか、rnaさんと議論していてなかなか解けなかった謎が「見た瞬間」に氷解した感じ。 確かに私は、ネット上に書かれた言葉を「ソースコード」に近いものとしてとらえている。つまり、それが与える影響を読む人が管理できるものだと思っている。 だから、自分の所でも他人の所でも、無意味な誹謗中傷の類があっても、それを実行可能な状態にすることなく捨ててしまう。だから、それは私に影響を及ぼすことはなくて、私にとって存在してないのに等しい。 自分にとって意味があって有用な影響を及ぼす言葉だけを私は「コンパイル」して実行する。つまり、自分に影響を及ぼすことを許す。 私にとって、見た瞬間に自動実行される言葉には2種類あって、ひとつは、まさにこのrnaさんのコメントがそうであるように、「知識」あ

    人はネットの言葉から受ける影響を自己管理できるか? - アンカテ
    Hebi
    Hebi 2006/12/02
    「ネットとリアルとペルソナ問題」http://list.g.hatena.ne.jp/task/2/57あたりにつながる感覚
  • 人権を失ったまま生き続けても、そんな命に意味はない。 - アンカテ

    自殺予告手紙:「生きていくのがつらい」……手紙全文−今日の話題:MSN毎日インタラクティブ これは物だと思う。 「両親へ」という手紙だけ論旨が支離滅裂で、他は筋が通っている。いたずらではこんな細かい芸はできないだろう。 この子は人権を奪われていて、それを回復できないから死ぬと言っているのだ。この子にとって自分の人権は命より大事なものだ。「僕の人権と僕の命とどちらが大切ですか?」と問うているのだ。 それに対して、「人権は後で何とかするから命を大切に」という答は意味がない。 人権とは、自分が言ったことを誰かが聞いてくれて答えてくれることだ。「クラスのみんなへ」「担任の先生へ」「クラスのみんなの保護者へ」「教育委員会へ」という4つの手紙で一貫しているのは、「僕が苦しさを訴えていることに、何らかの応答をしろ」ということだ。彼は、答えを求めている。 ぜったいなん年かたったらわすれるでしょう(クラス

    人権を失ったまま生き続けても、そんな命に意味はない。 - アンカテ
    Hebi
    Hebi 2006/11/09
  • シフトチェンジのある権力論 - アンカテ

    要旨 実定法と自然法の乖離はYouTubeのような「シフトチェンジ」によって克服するべきである。一時的な不連続を許容することで、社会のあり方の可能性が大きく広がり「権力」という言葉の意味が変わってくる。 引き算の未来 我々はテレビをタダで見ていると勘違いしがちだけど、そうではない。テレビの制作費はスポンサーの広告費でまかなわれ、スポンサーは広告費を消費者に転嫁する。たとえば、車を買うのに100万円払うとしたら、そのうち10万円がテレビ局に回ることになる。 では、テレビが無ければ消費者が宣伝費を負担する必要がなくて、車を100万円でなく90万円で買えるかと言うと、そうはならない。 車の値段は、販売する台数に左右されるから、テレビCMが無かったら100万台売れるものが1万台しか売れないかもしれない、100万台売れる前提なら90万円で売れる車が、1万台しか売れない為に、200万円で売らないといけ

    シフトチェンジのある権力論 - アンカテ
    Hebi
    Hebi 2006/10/03
    うーん。それがシフトチェンジだと信じられないからブレーキ踏むんだと思うけど>だけど、アクセルを踏みこんでも世の中がうまく回らないから、とにかくブレーキを踏めばいいというのは、団塊的でカッコ悪い発想だと
  • United Clusters of America における本屋の滅亡 - アンカテ

    私はかなりの好きである。昔からジャンルを問わずを読むことは異常に好きだが、屋好きの方が年季が入っているかもしれない。 待ち合わせとかで突発的に空き時間ができると、まず屋で時間をつぶすことを考える。住む所や勤務先を変えた時は、まず、テリトリーを確認する野生動物のように、近辺の屋を点検する。だから、通勤経路にある屋は、だいたいどのあたりに何のジャンルの棚があるかまで把握している。そういえば、田舎から東京に出てきた時には、何より東京の屋が無闇にでかいことに肝をつぶしたものだった。 これを何十年も続けていると、を買いたい時に、だいたいどこにあるか見当がつくようになる。趣味仕事共にいろいろとマイナーなジャンルにお世話になっているので、マイナーさ加減によって、「あ、これは最寄り駅のあそこにある」「これは会社の帰りにちょっと回り道してあそこに寄る必要があるな」「これは都心まで行かないとだ

    United Clusters of America における本屋の滅亡 - アンカテ
    Hebi
    Hebi 2006/08/31
  • つたない英語だろうがなんだろうが、彼らにとっては日本語よりも65536倍わかるんだから。 - アンカテ

    つたない英語だろうがなんだろうが、彼らにとっては日語よりも65536倍わかるんだから。 そう、これ重要。めちゃくちゃ重要。 DHHに質問責めにあった時、田中 哲さんが一緒にいて、田中さんの英語の発音はほとんどこれと同じだったけど(スミマセン!)、日英語に慣れてないはずのDHHにもしっかり通じてた。 私のプレゼン資料(要Firefox)も、DHHに見てほしいから英語にしたけど、たぶん定冠詞とかそういうのがあちこちおかしいと思う。 どんなにひどくても英語なら何割かは伝わるけど、日語だと99%伝わらない場面はある。 ちなみに、私は大半の読者より自分の馬鹿さ加減をよくわかっていると思う(→アンカテ(Uncategorizable Blog) - サリエリの教養あるいは永遠のアウエイ)。幅広い教養が無い人には、自覚しながら毎日恥をさらしているこの痛みはわからないだろう。 でも、どんなにひどい

    つたない英語だろうがなんだろうが、彼らにとっては日本語よりも65536倍わかるんだから。 - アンカテ
    Hebi
    Hebi 2006/06/22
    これは各人の目的にあわせて「英語」の部分にいろいろ代入して読まないと誤解しそうだ。私の場合、コミュニケーションの努力をどこに振り向けるのかと考えたときに、語学は限りなく優先度が低い。
  • Less is More -- 身軽なことはいいことだ - アンカテ

    "Less is More"というすんばらすいスピーチ発見。 IT Conversations: Jason Fried - Less is More(スピーチ体) Less as a competitive advantage: My 10 minutes at Web 2.0 - Signal vs. Noise (by 37signals)(Transcript) em.log: "Less Is More"(日語の短い解説) 話しているのは、37signalsのCEO Jason Fried氏。 Less Money Less People Less Time Less Abstractions More Constraints がいいよというだけのお話ですが、抽象論でなくどれも具体的な話。校長先生の話のような話ではなく、いかにも社長の話。これがIT企業の現実なんですね。 Ti

    Less is More -- 身軽なことはいいことだ - アンカテ
    Hebi
    Hebi 2006/06/06
    企業ではなく、人生にこれを採用した場合のことを考える
  • 政策的にEXCELからWikiへの置きかえを誘導せよ! - アンカテ

    日経 PC 21 とかいう雑誌の中吊り広告で、 万能エクセルでワープロ要らず! とかいう強烈な特集を見つけてしまいました。頼むから、Excelをワープロ代わりにするの止めて欲しいです。パソコン音痴のオジさん社員に変なこと教えて、後ろ盾しないで欲しいです。 プレインテキストでメールすれば済むことなのに、もったいぶってExcelのファイルが添付されてきて、中を見たらスプレッドシート上にテキスト枠が一つ貼られていて、そこに今週の予定が箇条書きされていた、なんてことは日常茶飯事です。 これ、よくわかるなあ。我々の業界でも仕様書をExcelで書く人が多くて困っている人も多いみたいだし。 前にもXOOPS上のWikiでEXCELを駆逐できないかという記事を書いたことがあるけど、Excelにかけているエネルギーの10分の1でも使えば、普通のオフィスの業務なんて、楽々Wikiでこなせそうな気がする。 つい

    政策的にEXCELからWikiへの置きかえを誘導せよ! - アンカテ
    Hebi
    Hebi 2006/05/25
    エクセル使っちゃうのは直感的なレイアウト欲もあるだろうけど、世の中には文章の特定部分だけをちょっとずつ修正していくような仕事がごまんとあるってことでもある。/追記 コメント欄必読。
  • あなたは自分で選択できる「世界」の中に住んでいる - アンカテ

    (2007/3/29 追記) このエントリで参照している、Lynne Twist さんの講演録の日語訳は、リン・トゥイスト『ソウル・オブ・マネー』日語訳 - harunoriyukamu :: wiki - livedoor Wiki(ウィキ)に移転しています。 (追記終わり) Lynne Twistという人の素晴しい言葉 私たちは当の所、「世界」の中で生きているのではないと思います。 私たちが住んでいるのは、「世界」についての「会話」の中です。 「世界」そのものは望むように変えることはできないかもしれない、でも「世界」についての「会話」を変えることはできるはずです。 そして、「世界」についての「会話」を変えた時に、あなたの人生は一変します。 なぜなら、あなたが当に住んでいるのはその中だからです。その「会話」の中にあなたは住んでいるのです。 出典は、このインタビューの18:00から

    あなたは自分で選択できる「世界」の中に住んでいる - アンカテ
    Hebi
    Hebi 2006/05/12
    だから行動しないで書いてしまうんだろうなぁ>私たちはその会話の中に住んでいるのだから、その「会話」を変えることが「世界」を変えることであって、それは充分可能なことではないか。
  • アンカテ(Uncategorizable Blog) - 「ギークの暴走」としての「本物のGoogle八分」

    Google八分」という言葉は、私が前のブログで、「「Google八分の刑」という難問」というエントリーを書いた時に思いついた言葉ですが、実は、私が思った意味とはちょっと違う意味で流通してしまいました。 ひとことで言えば、私が考えていたのは「ギークの暴走」だったのですが、実際には、「スーツの暴走」が先に現実化して、「Google八分」という言葉は後者を指すものとして定着してしまったようです。 「スーツの暴走」とは、資関係や営業面での考慮によって特定のURLが排除されて、言論の場としてのインターネットが歪められてしまうことです。これはこれで問題ですが、「スーツの暴走」に留まっているうちは、従来の「大企業の横暴」「大資対市民」と言った捉え方で考えることができます。つまり、構造的には昔から繰り返されてきた問題が、単にインターネットという場に場所を移しているだけのことです。 しかし、私がもと

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    Hebi
    Hebi 2006/04/27
    解決法はただ一つ。対抗馬よ出でよ
  • <帝国>とは共産主義者が書いたもうひとつの悲観的な「WEB進化論」かも - アンカテ

    「WEB進化論」の楽観主義に抵抗を感じた人は、これを読むとよいかもしれない。 <帝国> グローバル化の世界秩序とマルチチュードの可能性 「WEB進化論」はさまざまな読み方が可能だが、現代社会を政治的な観点から分析した「権力構造の構造的変化」という視点で読むことも(かなり偏った読み方だが)できなくはない。そうとらえた場合、ちょうどこれを補完する悲観的な観点(とそこから脱出する手掛かり)をこのが与えてくれるかもしれない。 とは言っても もし、<帝国>がつねに絶対的な肯定性であり、マルチチュードの統治の実現形態であり、絶対的な内在装置だとしたら、それは、このような定義とは対立する他の何らかの必然性や超越性のせいではなく、まさにこの定義の地勢上でこそ危機にさらされるということだ。危機とは、内在性の平面上でのオルタナティブな可能性のしるしである--つまり、それは必然的ではないがつねに生じうる危機な

    <帝国>とは共産主義者が書いたもうひとつの悲観的な「WEB進化論」かも - アンカテ
    Hebi
    Hebi 2006/04/18
    懐疑派の不幸は、梅田本なみのわかりやすさを誇る本がないことかも>「WEB進化論」の楽観主義に抵抗を感じた人は、これを読むとよいかもしれない。
  • アンカテ - 梅田さんのブログのアクセスが一日100件だった頃

    最初からその種がない人にはまったく届かないと徳保さんは主張していると読んだんだけど、今伝わらなくても、1年後、下手すれば数十年後に伝わるかもしれない。「今」「現在」伝わらない言葉しか価値がない訳ではないのだ。 ネット時代はスピードが速いから、すぐ効果が出ない言葉に対して、冷淡になりがちだけど、じわじわと染みる言葉というのも重要だと思います。 「じわじわと染みる言葉」とはちょっと違うかもしれないけど、伝わるのに時間がかかった言葉として、ひとつ心あたりがあります。 capsctldaysさんが梅田さんからリンクされたけど、日のリンク元の数字では今現在50件行ってない。 あれだけの内容があってCNETというブランドもあってそんなもんかな?リンク先まで見ない人も多いんだろうけど、それにしても少なすぎ。 今をトキメク梅田望夫氏ですが、三年前には「知る人ぞ知る」という感じで、そのリンク先へのアクセス

    アンカテ - 梅田さんのブログのアクセスが一日100件だった頃
  • 「どうぶつの森」というゆるやかに閉じられていて微妙に開かれている世界 - アンカテ

    muscovyduckさんのこちらのコメントで紹介されて、みたいもん!!: どうぶつの森ってなんでこんなにおもしろいわけ?・共生編を見た。とても興味を持ったし、私の中で「任天堂あなどりがたし」という印象はかなり強まったが、やはり「アーキテクチャ的な問題」と私が呼んでいる問題を解決することは難しいと思う。 ただ、「アーキテクチャ的な問題」と自分が言っていることが何なのか、少し見えてきた。 ひとことで言うと、「どうぶつの森」はオープンソースにはできない。そこにThe Net、インターネットとの質的な違いがあるということだ。 さらに任天堂理解しすぎ!のことが、まだあります。同じ家に住んでいても、ちゃんとともだちコードが違うんです。もう驚愕!ホント、任天堂ってわかっているよなあ(めんどくさいからここ説明なし)。 「同じ家」とは、次のような「共生」の状況であるらしい。 となると、DSは家にあって、

    「どうぶつの森」というゆるやかに閉じられていて微妙に開かれている世界 - アンカテ
    Hebi
    Hebi 2006/03/31
    これをブログに応用したものがないしょ話とか編集犬とか匿名日記と考えていいんだろうか>ゆるやかに閉じられていて微妙に開かれている世界/関連?http://plaza.rakuten.co.jp/catfrog/diary/200603280001/
  • 銀座のどまん中でなければ無人島に一人 - アンカテ

    デジモノに埋もれる日々: レビューに貴賎なし - 客観的な「善悪」を付けたら止められない 私としては基的には、このエントリに自分の言いたいことが全て言い尽されている気がしたけど、あえてこの先を考えてみる。 最も問題なのは、「悪意ある存在を消して、良い社会を作った」という事象と、 「あなたにとって都合の悪い存在を消し去ることで、あなたにとって都合の良い 世界が出来上がった」という事象の区別を、 区別をしようとした人が、区別する術を持たないこと が問題なのです。それは結局、社会から自分の気に障る対象が無くなるまで、 延々と撃ち殺すことと大差ない結果を生むことになるでしょう。 善悪の区別をネットの参加者全員で合意することは不可能だから、これは正しいと思う。 しかし、2〜3人でその指標をある程度一致させることは可能であり、多くの人はリアルでは相当価値観が一致した人に囲まれて毎日暮らしている。

    銀座のどまん中でなければ無人島に一人 - アンカテ
    Hebi
    Hebi 2006/03/29
    路地裏とか郊外とか、発信者の方針によってけっこう細かい立ち位置は選択できるようになっている気がする。ただそこにいるのが有名人だと自然と人通りがおおくなってしまうかもだけど。
  • ツッコミビリティとトレーサビリティ - アンカテ

    前のエントリーを書きながら、漠然と「ツッコミビリティとトレーサビリティ」という枠組みを考えました。 ツッコミビリティは、「言説の反論しやすさ」くらいの意味で私が作った造語で、トレーサビリティは主に品の追跡可能性として使用されているようですが、ここでは、これを次のようにネットの中の言論の為の用語として再定義して使用します。 ツッコミビリティ 言説に対する反論を読者に提示することが容易である性質(上記記事では「物理的ツッコミビリティ」) トレーサビリティ 言説と言説の発信者に関する情報を関連づけることが容易である性質 ネット上での代表的なメディアを例示すると次のようになります。 ツッコミビリティ高 ツッコミビリティ低 トレーサビリティ高 ブログ マスコミの運営するサイト トレーサビリティ低 2ちゃんねる ジオシティーズ等の無料ホームページ ネット以外のメディアを例示すると次のようになります。

    ツッコミビリティとトレーサビリティ - アンカテ
    Hebi
    Hebi 2006/03/16
    あしかには物理的ツッコミビリティがない
  • 松永英明さんのことは一生信じないけど共存していきたい - アンカテ

    川上イチロー名義でオウム信者F氏の論評をしていたり、ゲッベルスに傾倒していたりする人だから、リテラシーの問題としては、まさに彼が繰り返し言っていたように「情報の真偽を保留」した思考が必要とされると思う。 彼は必死で社会復帰の道を探る脱会信者なのかもしれない。崎山伸夫さんが指摘しているように、いくつかの疑問点は残るのだけど、それは生計を立てる為のやむを得ない沈黙なのかもしれない。 そうではなくて、彼のカミングアウト自体が、情報戦略はもう無効だと思わせておいて、「何歩かわからんが先に行く」という複雑な洗脳戦略の一部なのかもしれない。 今後、いくつかの事実が明らかになって、そのどちらであるのか確定する日が来るのだろうか?どういう事実を見たら、この二つの可能性のうち一つを捨てる気になるだろうか、捨てても問題ないと言えるようになるのか、それを考えて行くと、これはほぼ永遠に決着がつかない問題だろうと思

    松永英明さんのことは一生信じないけど共存していきたい - アンカテ
    Hebi
    Hebi 2006/03/15
    単なる読者にとって「書き手を信じる」なんてことあるんだろうか。いつだってエントリ単位で相対的な妥当性を判断するしかないと思うんだけど。essaさんはどんな条件で、どんな相手なら「信じる」んだろうか。
  • ハウルの軽やかな獣性とソフィーの清らかな鈍重さ - アンカテ

    ハウルは、二つの相反する特性を持った存在です。ひとつは軽やかさ。それは飛翔する場面や時空を通り抜ける魔法の数々として表現されています。もうひとつは、魔王に変身したハウルによって象徴される全てのものを解体しらい尽くす恐しい力。 この二つの特性は、Web2.0における集団知が重ねあわせて持っているものでもあります。集団知は、固定した視点や特定の原理に縛られません。常に、多面的に物事に対処し、軽やかに新しい立場を創造し続けます。そして、それがスタティックな物事を解体する力となった時の作用には、恐しいものがあります。その破壊的な力を留められる力はありません。 このような一致が起こるのは偶然ではないでしょうが、宮崎さんがネットやWeb2.0を熟知して、その物語の構造にそれを投影したわけでもありません。そうではなくて、どちらも現代社会の背後にある集団的な力を反映しているのだと思います。Web2.0と

    ハウルの軽やかな獣性とソフィーの清らかな鈍重さ - アンカテ
    Hebi
    Hebi 2006/02/20
    …その行き着く先について
  • 「プロフェッショナル」は技能でなく職業倫理で認定される - アンカテ

    河合隼雄が言っていたことだが、カウンセラーがカウンセリングの内容を口外しないのは、職業倫理であると同時にひとつの技能でもあるそうだ。「今日のクライアントがさあ、こんなこと言ってたんだよ」と家族であれ同僚であれ、それを漏らしてしまうことで失うものがあるという話。だから、絶対に漏らさないと思える人にもクライアントのことは言わない。 河合さんの考え方では、「こういうクライアントにはこう対応する」といういつでも100%対応できる都合のいい技法は無いということなので、実際、深刻な人の話を聞くと途方に暮れることもある。カウンセラーもクライアントと同じだけ途方に暮れているけど、同時に「人間には直る力がある」と信じている。途方に暮れているのと同時にその信念を保っていられることがカウンセラーの技能であり、人にしゃべることでカウンセラーの気持ちがクライアントから離れてしまい、その技能の妨げになる。そういうよう

    「プロフェッショナル」は技能でなく職業倫理で認定される - アンカテ
    Hebi
    Hebi 2006/02/19
    心がけ以外にそれを動機づけるものがあるとすれば、それはその仕事を続ける意志と続けられる見込みによる所が大きいのかな。/来年もいるかどうか分からない職場で、こういう気持ちを持ち続けられるものだろうか。
  • アンカテ(Uncategorizable Blog) - 「ウェブ進化論」書評

    ここに「避難所生活」として書いたエントリー全てが、このを読んで考えたことであり、広義の書評であるとも言えるが、最後に一般的な書評を書いてみたいと思う。 ウェブ進化論 当の大変化はこれから始まる (ちくま新書) このには、著者もあとがきで述べているように、シリコンバレー特有の気質である「オプティミズム(楽天主義)」が通底している。この楽観論を二種類に分けて読むことで、このの意味が明確になると私は考える。 つまり、「当の大変化」と著者が呼ぶひとつの革命について、「今は兆ししか見えないが、そういう革命が確かに起きている。確たる証拠は無いが勢いを買おう」という意味の楽観論と、「この革命は誰にとっても素晴しいものである。ネットによってみんながもっと幸せになれるだろう」という意味の楽観論が、このの中にはある。前者は、形式的に言えば「認識論的楽観論」であり、それに対する反論の形で表せば「そん

    Hebi
    Hebi 2006/02/15
    ああ、「悲観的な読書メモ」で言いたかったことが書いてある。>このようなシステムには社会全体が依存しているのだから、それが一般的な私企業という形でガバナンスされること自体に疑問がある。そのシステム自体に
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