101歳を迎えた現役最高齢の映画監督、マノエル・デ・オリヴェイラの新作『ブロンド少女は過激に美しく』が、10月から日比谷TOHOシネマズシャンテほか全国で公開される。 リスボンから南の保養地アルガルブに向かう長距離列車で、主人公のマカリオは隣に居合わせた夫人に「話して楽になりたいんです」と自分の過去を語り出す。会計士として働くマカリオと、彼が恋したプロンドの少女・ルイザ。情熱的な想いの果てに待っていたのは、衝撃的な結末だった。 ポルトガルの文豪、エサ・デ・ケイロスが1873年に書いた短編小説『ブロンド少女の特異さ』を原作とした本作。詩人ペソアの言葉を全篇に散りばめるなど、オリヴェイラ独自のしかけは随所で、アイロニーとユーモアが豊かに爆発。昨年2月の『ベルリン映画祭』では、「最も色っぽい、最もおおらかな、おそらく最も美しい傑作」と圧倒的な賛辞を集めた。 主人公のマカリオにはオリヴェイラの孫で