「少年よ、大志を抱け」という有名なフレーズはウイリアム・スミス・クラークという一人のアメリカ人教師によって発されたと言われる。 多くの人が「クラーク博士」として知るこの人物だが、実際に当人が残した業績は「偉業」というほどではないため、この言葉によって有名となった人物と考えて良いだろう。 では、本人が偉業を成し遂げたわけでもないにも関わらず、なぜ「少年よ、大志を抱け」という言葉が広く語り継がれるようになったのだろうか。 私は、教え子その他多くの人物にこの言葉が「本質を表している」と考えられたからではないかと思う。 「少年(少女でも良いと思うが)よ、大志を抱け」のどこが本質であるのか。それはこの言葉が「想像しなければ実現できない」と言っていることにある。 例えば、東大への進学においては比較的、私立中高一貫校の実績が高い、という事実がある。文科省のデータでは私立高校に通う学生の割合は全体の3割だ