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書評に関するHukusuiのブックマーク (4)

  • トマ・ピケティ『資本とイデオロギー』 - 西東京日記 IN はてな

    書を「『21世紀の資』がベストセラーになったピケティが、現代の格差の問題とそれに対する処方箋を示した」という形で理解している人もいるかもしれません。 それは決して間違いではないのですが、書は、そのために人類社会で普遍的に見られる聖職者、貴族、平民の「三層社会」から説き始め、ヨーロッパだけではなく中国やインド、そしてイランやブラジルの歴史もとり上げるという壮大さで、参考文献とかも入れると1000ページを超えるボリュームになっています。 ここまでくるとなかなか通読することは難しいわけですが(自分も通勤時に持ち運べないので自宅のみで読んで3ヶ月近くかかった)、それでも読み通す価値のある1冊です。 書で打ち出された有名な概念に「バラモン左翼」という、左派政党を支持し、そこに影響を与えている高学歴者を指し示すものがあるのですが、なぜそれが「バラモン」なのか? そして、書のタイトルに「イデ

    トマ・ピケティ『資本とイデオロギー』 - 西東京日記 IN はてな
  • 【書評】中国のSF作家はどれだけ未来を見ているんだよ…『折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー』 - Under the roof

    折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5036) 作者: 郝景芳,ケンリュウ,牧野千穂,中原尚哉,大谷真弓,鳴庭真人,古沢嘉通 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2018/02/20 メディア: 単行(ソフトカバー) この商品を含むブログ (3件) を見る 『紙の動物園』『母の記憶に』の両方がとんでもなく面白かったケン・リュウが選出したSF短編集。で、これもまた全作品ハズレなしの最高の短編集だった。 そもそも中国SFとはなんぞやと。SFの世界に中国風のドラゴンや拳法とかが出てくんのかななんて安易な発想してたんだが、こんな想像に対して書冒頭においてケン・リュウ自身が「序文」として、 “100人のさまざまなアメリカ人作家や批評家に、"アメリカSF"の特徴を挙げるよう頼むところを想像してみてください──100の異なる回答を耳にするでしょう。おなじこと

  • 『なめらかな社会とその敵』を読む - 内田樹の研究室

    鈴木健さんの『なめらかな社会とその敵』を読み終わる。 発売当日から読み出したけれど、いろいろ締め切りや講演やらイベントが立て込んで、ようやく読了。 名著だと思う。 タイトルを借用したカール・ポパーの『開かれた社会とその敵』に手触りが似ている。 数理的な思考による社会システム論であるが、「ロジカルに正しいことを言っていれば、いずれ真理は全体化するのだから、読みやすさなどというものは考慮しない」というタイプの科学的厳密主義とは無縁である。 とにかく読んで、理解して、同意して、一緒に「なめらかな社会」を創り出さないか、という著者からの「懇請」がじわじわと伝わってくる。 数式がぞろぞろと続くページも、著者は私の袖を握ってはなさない。 「意味わかんないよ」 と私が愚痴っても、 「あとちょっとでまた数式のないページにたどり着くから、読むのやめないで!」 とフレンドリーな笑顔を絶やさない。 「苦労人なん

  • [書評]ミス・マナーズのほんとうのマナー(ジュディス・マーチン): 極東ブログ

    最近なんとなく聞いた若い人の陰惨な恋愛沙汰のニュースにしばし考え込んだものの、特に何も言えないなと思って忘れることにした。もっとも忘れたわけではない。書庫の整理をしていて、大切な「ミス・マナーズのほんとうのマナー」を手に取り、ふと読みふけっていて思い出してしまった。 このは、米人がマナーのあり方についてなにかとミズ・マナーズに問いかけるというだ。こんな質問も載っている。 親愛なるミス・マナーズ わたしは十六歳の女の子です。好きな男のができちゃって、好きだって打ち明けたいんだけど、その勇気が出ないの。こういうことになると、すごく気が弱いんです。 それから困っちゃうのはその人が近くにいると、わたしって目茶苦茶おしゃべりになることです。(中略)彼にも、ほかの人にも、自分をコントロールできない女の子、なんて思われたくありません。 ネタか。みたいな話だし、文体も「赤頭巾ちゃん気をつけて」時代のパ

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