ガリウムヒ素(GaAs)系の超高効率太陽電池はこれまで、変換効率は現在主流のシリコン(Si)系太陽電池の2倍近くと高いが、製造コストが高価なため、人工衛星など限られた用途にしか使われていなかった。今、コストを200分の1に低減する技術開発が進展している。街乗り用電気自動車(EV)が必要とするエネルギーの大半を太陽電池で賄えるなど、エネルギー問題のゲームチェンジャーになりそうだ。街乗りなら充電作業なし
京都大学の植村卓史准教授らの研究グループは、仏高等師範学校(ENS)の研究グループと協力し、周期性の細孔空間を構造内に有する多孔性物質を利用することで、これまで有機太陽電池の究極的な理想構造とされてきた、二種類の異なる分子が規則的かつ交互に配列した構造体を作り出すことに成功した。 研究グループは以前から、高分子を多孔性金属錯体(MOF)の細孔空間内に拘束することで、高分子鎖の配向方向や集積数を分子レベルで精密に制御できることを見いだしていた。 その知見を活かし、今回の研究ではドナー分子であるポリチオフェンを、アクセプター分子として知られる酸化チタンを含む MOF内で合成することで、ドナーとアクセプターが分子レベルで規則的かつ交互に配列した構造体を作り出すことに成功した。その結果、電流の担い手となる電荷の寿命は従来の約1000倍となり、非常に不安定な電荷を飛躍的に安定化させることに成功した。
MaBeeeは、単三形乾電池サイズのボディへ電力出力制御と無線通信機能を内蔵した乾電池型のIoT機器。単四形乾電池1本で動作する。乾電池で動作する玩具や日用品へ単三形乾電池の代わりに装着し、スマートフォンで動きを制御できるようにする。例えば電動ミニカー玩具の速度調整、電動歯ブラシの動作タイマーなどが例として挙げられており、振ると走る、しゃべると動く、傾きや距離(電波強度)で速度調整、1分後に停止といった制御を実現する。 MaBeeeとスマートフォンはBluetooth Low Energy(BLE)で接続し、半径約10メートルの範囲で使える。スマホの専用アプリを使い、スマートフォンの加速度、傾き、マイクなどの各種センサーから得た情報を用いて制御する仕組みだ。 今後、MaBeeeへさまざまなセンサーを内蔵させたり、クラウドとも連携するといった機能拡充を計画するという。制御のアイデアとアプリ次
日本が世界をリードする車載電池業界が、EV(電気自動車)の不振に苦しんでいる。市場拡大を見越した積極的な設備投資が裏目に出た。業界再編の動きも出始めた。EV普及へ向けた需要喚起策を急がないと、電池業界に大打撃を及ぼしかねない。 「大いに失望している」。日産自動車のカルロス・ゴーン社長は先月、北米国際自動車ショーの会場でEV(電気自動車)「リーフ」の販売不振を問われると、こう答えた。 リーフの発売から約2年。日産と仏ルノーは、2016年度までに累計150万台のEVを2社で販売する目標を掲げる。だが、2012年末までのリーフの累計世界販売は約5万台にとどまる。今年1月17日には値下げを発表したが、その効果はまだ不透明だ。 三菱自動車のEV「アイ・ミーブ」も振るわない。発売当初、アイ・ミーブの損益分岐点は年産3万台と説明していたが、2012年の世界販売台数は約1万1000台。米国では米ゼネラル・
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