テレビが地上デジタル放送へ完全移行する2011年7月24日まで、ちょうど2年。国民は地デジ対応テレビに買い替えるなどの対応が迫られるなか、政府は地デジテレビにも「エコポイント」制度を設けて普及にやっきです。しかし、国民が不況で苦しむ状況では準備は間に合いそうもありません。それでも、期限がきたらアナログ波を止めてしまうのでしょうか。(木薮健児、佐藤研二) 1億台普及はまだ道半ば 東京都内の家電量販店。「地デジテレビの売り上げは昨年の1・5倍。エコポイントの効果です」。テレビ売り場担当者の声が弾みます。 NHKが7月に発表した地デジ受信機(テレビや録画機、チューナーを含む)の普及状況によると、5月の増加数は122万台だったのに対し、エコポイントが本格的に始まった6月は157万台。累計では、5224万台になりました。 しかし、11年7月までに「地デジ受信機1億台普及」という政府の目標からすれば、