八百五十万台、二十四兆円、二・二兆円。トヨタ自動車が二〇〇六年度の決算で発表した世界での販売台数、売上高、営業利益の数字です。いずれも過去最高を更新しました。 トヨタの〇七年度の業績見通しによると、七十余年にわたって業界世界一の座を占めてきた米ゼネラル・モーターズ(GM)を抜いて、世界トップに立つ勢いです。 製品の安全に対しても、環境や雇用など社会に対しても、トヨタの責任はいっそう重くなっています。 「中国コストに勝つ」 日本企業で営業利益が二兆円を超えたのは初めてです。円安による輸出採算改善、欧米での販売増、「原価改善」の継続で利益を大幅に伸ばしました。好決算は現在のトヨタの国際競争力の強さの証しです。しかし、そこにはユーザーや社会との関係で重大な問題が潜んでいます。 全体としては好調な販売を主要な地域別に見ると、北米と欧州で大きく増やした一方、日本で九万一千台、そのほかのアジアでも九万
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