伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ギョーカイの内部情報を拾い上げ、磨きをかけた秘話&提言。 発足から2カ月、なんだか蛇行を続けているかに見える民主党政権だが、その中でも気になる新組織案がある。 それが原口一博総務相が打ち上げた「日本型FCC」構想だ。 これはアメリカの米連邦通信委員会(FCC)をモデルに、日本でも「表現・報道の自由」を守るため、権力側を監視する機関「通信・放送委員会」を設立しようというものだ。 原口総務相は、「民主党は表現の自由を守る側だ」として、これまでの自民党政権による放送局への圧力や総務省による行政指導、さらには戦前の大本営まで持ち出し、「政治的権力が表現や報道の自由を侵害しないためのチェック機能」であり、報道に対する規制ではないと強調する。 しかし、この原口構想に対し、疑問を呈する声は大きい。 「そもそも放送界は自身で放送倫理・番組向上委員会(