参院選で惨敗した公明党で安倍政権への批判や不満が噴き出した。それでも執行部は改造内閣へ閣僚を送り込み、連立を維持するという。ここは一度立ち止まり、その是非を冷静に考えてはどうか。 太田昭宏代表は先日の全国県代表協議会で、選挙結果について「自民と一体にみられた。執行部の対応が十分でなかったことを率直に認めざるを得ない」と陳謝した。安倍政権に対しては、危機管理能力の乏しさと、政策の優先順位設定の誤りを厳しく指摘した。 公明党は自民党と同様、年金問題、「政治とカネ」スキャンダル、閣僚失言の逆風をもろに受けた。比例の得票数は前回から約八十六万も減らした。選挙区では埼玉、神奈川、愛知で敗れ、目標の十三を大きく下回る九議席にとどまった。