自民党は11日午後、参院副議長に就任した尾辻秀久氏の後任を決める参院議員会長選挙を行い、町村、額賀、古賀の主要3派閥が推す谷川秀善参院幹事長(76)=町村派=と中堅・若手らが支持する中曽根弘文前外相(64)=伊吹派=の一騎打ちとなった。投票では40票ずつの同数となり、くじ引きで中曽根氏が選出された。 くじの棒は6本用意され、1から6までの数字が記入されていた。少ない数字を引いた候補が勝ちとなる仕組みだ。中曽根氏と谷川氏がほぼ同時に引いた結果、中曽根氏が1番くじを引いて勝利した。 劣勢が伝えられていた中曽根氏が同数に持ち込んで当選したことは、派閥や長老が主導してきた運営への不満が噴出した格好だ。輿石東議員会長(74)を再選した民主党との違いを示したことにもなる。 議員会長選は、午前11時に立候補の受付があり、中曽根、谷川両氏が届け出た。午後1時からは国会内で党参院議員特別総会が開かれ、