堺市北区の新金岡豊川総合病院(豊川元邦院長)の職員が今年9月、糖尿病で入院していた全盲の男性患者(63)を車で連れ回し、大阪市西成区の公園に置き去りにしていたことが13日、分かった。男性は駆けつけた救急隊員に保護され、別の病院に運ばれたが、入院費の未払いなどでトラブルがあったという。同病院は産経新聞の取材に対し「医療従事者にあるまじき行為だった」と事実関係を認めており、西成署は保護責任者遺棄容疑で関係者から事情を聴いている。 堺市保健所は先月末、同病院の院長らが従業員の監督を怠ったのは医療法15条の違反事項に当たるとして行政処分したが、弱者を保護すべき医療機関としての社会的責任も厳しく問われそうだ。 調べでは、男性職員4人は9月21日午後2時20分ごろ、医療従事者として病人を保護する責任があるにもかかわらず、大阪市西成区の公園内に男性患者を置き去りにした疑いが持たれている。 4人は同日午後
豊川元邦院長と豊川泰樹薬局長との主な一問一答は次の通り。 −−病院経営者として今回の事件をどう思う 院長「開院してから25年間地域医療に貢献してきたつもりだが、こんなに恥ずかしいことはない」 薬局長「自宅が見つかり、職員から家に送り届けると聞いたときは正直ほっとした」 −−職員はなぜ患者を公園に置き去りにしたのか 院長「連れて帰ってくるなとは言ってないが、そういうプレッシャーを本人(職員)が感じたのかもしれない。ただ自宅前に置いて帰ってくればよかった。それなら遺棄にならなかった」 −−職員に置き去りを指示したことは 院長「それは絶対ない。僕は言っていない。3年前も何とか帰らせようとして弁護士とも相談した。たった1日のことでそういうことをするはずがない」 −−問題行動の多い患者だったのか 院長「すべての職員があの患者のことは目をつぶろうと弱気になり、腫れ物に触るように扱ってしまった。本当に困
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く