◇配信は「プライバシー侵害」 【ローマ藤原章生】自閉症の子供がいじめられる動画が投稿されたのに削除しなかったのはプライバシー侵害罪にあたるとして起訴されていた米検索大手グーグル社のイタリア法人の幹部ら3人に対し、イタリア・ミラノ地裁は24日、執行猶予付きの禁固6月の有罪判決を言い渡した。グーグル側は「表現の自由を侵す驚くべき判決」「膨大な投稿を管理などできない」と反発し、控訴する方針だが、似た被害例は多く、欧州を中心に、各国の裁判に影響を与える前例となりそうだ。 問題の映像はグーグル社のサイト「グーグルビデオ・イタリア版」で06年9月から約2カ月にわたり流された。画像にはトリノ市の学校で10代の自閉症の男子が4人の男子にティッシュなどを投げつけられおびえている姿がその子の氏名と共に映っていた。 障害者団体の苦情でグーグルは配信を止めたが、昨年11月、ミラノ検察庁がプライバシー侵害罪でグーグ