L’Arc〜en〜Cielは、それまで黒服系と呼ばれるほど“黒”が主体であったヴィジュアル系黎明期シーンに、“白”をもたらした大重要バンドである。後年、ヴィジュアル系シーンの中に“白系”とばれる細分化した区分が生まれるわけだが、それはL’Arc〜en〜Cielなくしては生まれなかったものである、と言い切ってしまってもいい。 ただ90年代は“ヴィジュアル系”が拡まっていった反面で、その言葉が「音楽よりも見た目重視のバンド」という蔑称として捉えられていた側面もある。現にL’Arc〜en〜Cielはヴィジュアル系と呼ばれることを良しとしていないため、ヴィジュアル系バンドではない。しかしながら後発バンドに与えた影響を考えれば、同シーンを語る上では欠くことのできないバンドであることは言うまでもない。 そんなシーンにおいての最重要バンドのひとつ、L’Arc〜en〜Cielについて、センセーショナルな登