二〇一一年神無月廿四日 トラクターなど、農業機械による緑肥すき込みの極意 現在まで、「科」も「姿」も「作付時期」も「作用効果」も異なる、様々な緑肥を栽培して参りました。 たとえばライ麦。 それまで私は、ライ麦が緑肥として利用されているという実態をほとんど知りませんでした。 (といって、ライ麦がどのような流通経路で食糧生産に利用されているのかすらも、よく知りませんでしたが・・・)。 ライ麦の場合、緑肥としての主な作用効果は深根性に由来する土壌物性改良にあります。 すなわち、大きな地上部を支えるだけの逞しい直根が地中深くに進んでいき、長期的に垂直方向の地下腐植となって、透水性改善作用を生じると考えられるわけです。 同時に、根域の土壌生物相にも大きな影響を与えます。 また、ライ麦は厳寒期(といっても南関東の話なので、せいぜい氷点下2〜3℃程度)でも弱ることなく、一般地での冬作緑肥としては抜群の草