稼働当初から長年にわたって保守・運用を続けてきた既存の情報システムが、「技術的負債」として企業に重くのしかかっている。運用コストや機能追加にかかるコストは増大し、先進のデジタル技術を使って事業変革を進めようにも、いまあるシステムでは社内のデータを活用することもままならない。つまりDX(デジタルトランスフォーメーション)の実践で求められる要件に、臨機応変に対応できないレガシーシステムが足かせとなっているのだ。 デジタル変革をてこにした継続的な成長を実現していくには、レガシーシステムを見直し、技術的負債を解消していくことが求められる。外部連携のしやすいITアーキテクチャーへの刷新やシステムのクラウド移行、データの蓄積と活用のための基盤整備などはその典型だ。 ここでは、DXを阻害する技術的負債を解消するための先進企業の取り組みや、ユーザー企業の基幹システム刷新事例、システムのクラウド移行の最新動
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