アメリカのフェルミラボにあるTevatron(陽子と反陽子を逆向きに加速して衝突させる加速器.それぞれを約1TeVで加速できることからこの名がつく)にて,謎の新粒子が見つかったかも?との報告. ニュース arXivの論文 現時点での積算では,質量120-160GeVの領域に3.2σ(確度0.9986)で新粒子が存在.この質量域だとまずHiggs粒子の可能性が考えられるものの(ただしこの質量域,いわゆる「軽いHiggs粒子」は他の実験でほぼ否定されている),検出されている崩壊パターン(*)は標準模型においてこのあたりの質量域にある(かも)と言われている粒子とは異なることから,何らかの標準模型を超える物理に指先が引っかかっているのではないか?という話が出ている. (*)加速器実験では,衝突により生成した粒子そのものを見ることは出来ない(それらの寿命が非常に短いため).生じた粒子は多段階で崩壊し