ホノルルに着いた翌日、ワイキキの通りで格安航空券を扱う代理店を物色。いちばん安いチケットを手に入れ、午後、ハワイ島・ヒロに飛んだ。飛行時間はわずか数十分。地元の人は買い物かごを持って、サンダル履きで、バスで移動するみたいに、この路線を使っている。 ヒロは、島の東海岸に位置する、ハワイ郡の郡庁所在地である。空港の人に安い宿を教えてもらい、そこを起点に1週間ほど町なかの写真を撮った。 古い低層の木造建築が並ぶダウンタウンは、人もクルマも少なく、ワイキキみたいに浮かれたところがない。ショップやレストラン、カフェは地元の人ばかり。店に入るとどこでも「ロコ?(ここの人間か?)」と聞かれた。サンダル履きで町をふらつく日系人以外の日本人など、むしろ警戒すべき人物だったのかもしれない。 毎日の朝食はKeawe St.とMamo St.が交差するあたりにあった、Aさん夫妻のカフェでとった。2人とも日系2世で