「一生魚を食べられないのか」。夜中に突然、発疹と息苦しさで入院した広告ディレクター・佐藤尚之さん(57)。アレルギーの重い症状「アナフィラキシーショック」の原因は魚介に寄生するアニサキスでした。食べ歩きやグルメで知られ、食に関するブログや著作もある「さとなお」さんの体験を紹介します。 鏡に映った顔は真っ赤で、かゆみを感じて服を脱ぐと、全身に発疹ができていた。気管から「ヒューヒュー」という音がする。佐藤さんは今年3月24日午前3時すぎ、気持ち悪くて目が覚めた。 前夜、観劇後に妻や知人たちと東京都内のイタリアンレストランで夕食を楽しんだ。仕事で様々なプロジェクトを同時に抱えて疲れていたが、起きたのはベッドに入ってわずか2時間後だった。 食べた物はもどしてしまった。「何かにあたったかな」と考えたが、息苦しい。妻を起こすと、様子がおかしいと察したのか「すぐに病院に行った方がいい」と電話をかけ始めた
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