宿泊税：先行導入決めた福岡市、県への説明取りやめ | 毎日新聞

ホテルや旅館の宿泊客に課す宿泊税を福岡県に先行して導入することを決めた福岡市は１８日、予定していた県への経緯説明を急きょ取りやめた。県が説明の場を報道陣に公開したためで、市の担当者は「事前に知らされていなかった。これでは実務協議ができない」と市役所に戻った。宿泊税は県も導入を検討しており、先手を打つ形で導入を決めた市とのぎくしゃくした関係があらわになった。 宿泊税を巡っては、県は市より先に導入を検討していたが、県内の宿泊施設の大半が集中する福岡市で徴収された税金が県全体に使われることを市議会が懸念。宿泊税導入を定めた条例案を９月議会に提出して今月１４日に可決すると、高島宗一郎市長が即日、導入の方針を表明していた。

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◇福岡県は宿泊税の導入を市より先に検討していたが、県内の宿泊施設の大半が集中する福岡市で徴収された税金が県全体に使われることを市議会が懸念。宿泊税導入を定めた条例案を県よりも早く市が今月１４日に可決。

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宿泊税で福岡県と福岡市が主導権を争う展開。消費税とは別の宿泊税は，ニューヨークやパリ，ローマにもあって，世界的にはふつうの税金だが，日本では県という中間自治体とその中心市への一極集中で，綱引きになる。