【e潮流】 「風の大地」北海道に多くの風車を建て、電気を大消費地の東京に送れば、日本全体の再生可能エネルギー利用は大幅に増える――。この議論を進めるチャンスがきた。 政府は、北海道と本州を結ぶ送電線「北本(きたほん)連系線」を3本に増やす検討を進めている。長い間、海底ケーブルの1ルート(60万キロワット)だけだった。3月28日、青函トンネルの中を通す2ルート目(30万キロワット)が運転を始めたばかり。立て続けに3ルート目をつくることになったきっかけは、昨年9月に北海道で起きた全面停電「ブラックアウト」だ。二度と起こさないために、北海道と本州を強く結ぼうとしている。 大変いい話だ。ただこの際、連系線の使い方も変えて欲しい。これまで、普段は実質1割ほどしか使われず、主に北海道内の発電所が急停止した時に、本州からの送電に備えて空けておく運用だった。「10車線の高速道路をつくって1車線しか使ってい
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