彼らは『明治』という時代人の特質で、前をのみ見つめながら歩く。上って行く坂の上の青い天に、もし一朶(いちだ)の白い雲が輝いているとすれば、それのみを見つめて坂を上って行くであろう。 司馬遼太郎さんの『坂の上の雲』の始まりの有名な一節。 太陽の塔 右肩上がりの時代 時代は下って昭和、1964年の東京オリンピック、大阪万博を始まりとして、社会全体が高揚した雰囲気の中、高度経済成長期に突入します。 万博開幕前後の新聞広告から、その雰囲気が伝わるでしょうか。 グングン増える (みずほ銀行の前身の一つ)日本興行銀行の5年積立貯金の金利。 年利7.638%!例えば5年貯蓄で元金100万円が140万円(1.4倍)以上になります! 次に三菱UFJ銀行になった東洋信託銀行。元金がグングン成長します。 「年7分4厘7毛」とは年利7.47%のこと。 これ、大空を飛び始めたジャンボジェット(ボーイング747)をも