こんな挑発的な椹木野衣のアジテーションのもと、日本人の作家だけを集めた現代美術展覧会「日本ゼロ年」展は開催された。出品作家は会田誠、飴谷法水、大竹伸朗、岡本太郎、小谷元彦、できやよい、東松照明、成田亨、村上隆、ヤノベケンジ、横尾忠則の11人。いま勢いに乗っている作家、すでに確固とした評価を確立している作家、あるいはオタクやサブカルチャーなど、美術界の外で活躍している作家など、多様な顔ぶれがそろっている。 ゼロに戻すと言うだけあって、キュレーターの椹木野衣は過去の日本現代美術を批判的にふり返っている。彼は98年の大著『日本・現代・美術』で、日本を「悪い場所」とよび、急激な近代化や敗戦後の歴史などがあるために、日本は欧米のような形での現代美術が成立不可能な場所であると語った。 これだけ聞くと、思わずなんだなんだと身構えてしまうような話であるけれど、すこし詳しく言うと、椹木の主張する戦後の現代美
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