今日はちょいと宣伝から入らせて頂きます。わたくしの師匠、柳家小三治をドキュメンタリー映画の題材として選んだという奇特な方がおりまして、3年にわたって追いかけたものがこの度公開となりました。 すでに1カ月ほど上映をしておりますが、なかなかの盛況のようです。「小三治」と検索して頂くと映画の情報にもたどり着くと思いますので、ぜひお近くに上映の機会がある方は足を運んでみてください。私がこれまでちらほらと書き漏らしてきた「噺家」というもののさまざまな現象が垣間見えるかもしれません。 さて、昨年の今頃のおはなしですがやはり時節柄おなじみ「長屋の花見」をご紹介いたしました。その他にも花見を扱った噺は幾らもあるということで、今年はその中から「花見酒」という噺を取り上げてみたいと思います。とっても落語らしい、ばかばかしい噺でございます。 花見といえば桜。これはかなり気取った人のご意見ですな。正常な日本人であ