天才プログラマー達がデスマーチに陥る様を描いた『プログラマーのジレンマ』が面白いですよ、っていう話はシロクマ日報でしてるので置いといて、いろいろと身につまされる話が出てくるわけです。一度決着した仕様が蒸し返されるとか、コードを再利用しろって言ってるのにみんな新しく作りたがるとか、責任者が精神破綻して女装を始めるとか(これ、本書で本当に登場するエピソードです)。 で、恥ずかしながらこの本を読んで「ヤクの毛刈り」という言葉があるのを初めて知ったのですが、これは何かというと: これは、エリック・レイモンドのジャーゴンファイルでは、「一見無意味なようだが、実は解決しようとしている本質的な問題を解決するために必要な問題を解決するために必要な……(何回か続く)問題を解決するために必要な活動」と定義されている。 とのことで、いつまでも本質的な作業に入れない・入らないことを揶揄している言葉なわけですね。