取材等で聞かれる「なにがきっかけで情熱が芽生えたのですか?」という問いに対して、これまで興味を抱いてきませんでしたが、ベストセラーとなったユヴァル・ノア・ハラリのサピエンス全史の続編の「Homo Deus」を読んだことがきっかけで、一度考えてみようと思いました。 人類のこれまでの史を書いてきたサピエンス全史とは対照的に「Homo Deus」はこれからの人類の未来がテーマです。人類が飢餓や貧困を克服してネガティブな面を克服しつつあるからといって人類の継続的な幸福が達成されるわけではなく、今後の人類の最重要課題の一つとして残るという話が書かれています。 期待値に現実が追いついたときに幸福ではあるものの、それは刹那的であり、継続的に達成されることはないという課題を人類はどのように克服していくのかという話です(まだ日本語翻訳されていませんが、日本語で概要を知りたい方は落合陽一さんの解説記事[前編・