前回のコラムでは、いま一部のマニアの間で注目されている東京都内の「インド中華」について紹介した。 このインド中華の特徴として、「シュエズワン(四川)」や「マンチュリアン(満洲)」など中国の地名を冠した奇妙なメニューがあるのだが、さらにもうひとつ「チャプスイ」と呼ばれるユニークな料理もある。 チャプスイとは、19世紀に中国の主に広東省出身の労働移民たちが船でアメリカや世界各地のイギリス植民地へ渡り、当地で暮らしていたときに生まれた安価な料理が起源とされる。 豚肉や野菜などを炒め、スープを加えて煮た後に片栗粉でとろみをつけてそのまま食べるか、ご飯や麺にかけて食べる。八宝菜に似ているが、国や地域によって炒める中身は異なるという。 その後、20世紀になると、アメリカでは中華レストランの定番メニューのひとつになっていく。中国から世界各地への大量出国者が続いていた時代の産物だといえる。インドではチャプ
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