僕はシューティングゲームオタクだと思う。大分腕は落ちたけど、少なくとも昔はそうだったはずだ。このオタクニッチから僕は様々な影響を受けていると思うけど、そのなかでも大きかったと思うのは、「知識は単体では無力、それを実践できてはじめて評価される」という考えを身につけさせられたことだ。 シューティングゲーム、あるいはアーケードゲームの世界では、知識だけは詰め込んで自分自身に実践能力の無い「解説君」は全く評価されないか、むしろ嫌悪される。ゲーセンという小さな小さなコミュニティのなかでは、彼は殆ど尊敬を集めることがない。どれだけ多くのゲームの敵パターンを知っていてもそれは意味が無く、ワンコインクリア出来た者が、パターンを実行出来た者が、スコアをはじき出した者が、勇者として遇されるというのがアーケードゲームの世界の不文律だった。 当時、まだアーケードゲームを適応ゲームの材料にしなければならなかった頃の