印刷 77人の犠牲者を出したノルウェーの連続テロ事件で逮捕されたアンネシュ・ブレイビク容疑者(32)の精神鑑定書が29日、オスロの裁判所に提出された。地元タブロイド紙VG電子版によると、容疑者が犯行当時に、責任能力がなかったと結論づけた模様だ。精神治療施設に収容される可能性があるという。 ブレイビク容疑者は犯行を認めているが、「欧州をイスラムから救うためだった」などとして無罪を主張。最高刑が禁錮21年のテロの罪に問われている。(ロンドン=伊東和貴) 関連記事ノルウェーテロ容疑者「罪は認めない」 公の場で初発言(11/15)ノルウェー連続テロ 容疑者、より大型爆弾も用意と報道(8/18)〈ロイター〉ノルウェー爆破・乱射事件、「容疑者は精神障害」と弁護士(7/27)ノルウェーの連続テロ、死者は92人に(7/24)
もうさほどニュースにも上らなくなったオスロ事件だが、あれはなんだったのだろうか。亡くなられた方を哀悼したい。 私が当初連想したのは三菱重工爆破事件とテルアビブ空港乱射事件だった。菅首相の世代の日本人が引き起こした事件と言ってよいのではないか。日本人もやりそうな事件だなとまず思った。 英米圏はどう受け止めているのだろうか。渦中、いくつかニュースにあたってみると、彼らはオクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件を連想しているようだった。ティモシー・マクベイがよく引き合いに出されていた。なるほど、類似点はある。 その後、容疑者がインターネットにアップロードしたとされる1500ページもの文書にユナボマーの引用があるというのも話題になあり、その線の話や、また「ターナー日記(The Turner Diaries)」を引いた論評なども見かけた。なんとか、この事件を物語り的に理解したいということなのだろう。 日
先週の金曜日に発生して欧州を騒がせたオスロのテロは、最終的に、反多文化主義のノルウェー人極右が単独犯で起こしたものであると言うことのようだ。事件の様相に関しては、以前まとめた二つの記事を参照してほしい。 速報: ノルウェー首都・オスロで爆発、続いて銃撃事件、計17人が死亡 | The Long Wait 続報: オスロ爆発・銃乱射、死者100人近く、犯人は極右の男か | The Long Wait 事件発生当初、情報がまだ出回っていなかった頃は「イスラームの国際テロ組織アルカイダの犯行ではないか」という反応が大勢を占めていた。しかし、「拘束された男が白人である」という情報が入ってからは徐々に趨勢が変化し、最終的にはノルウェー人による単独の犯行であると言うことが一日たつとほぼ確定した。以下、いくつか興味深かった事実を覚え書き程度に記しておく。 「テロリスト」か、「銃撃犯」か? 日本の報道機関
【オスロ篠田航一】ノルウェー連続テロ事件で逮捕されたアンネシュ・ブレイビク容疑者(32)が事件直前にインターネット上に掲載したとみられる文書の中で、爆薬を購入するための「隠れみの」の起業などを通じてテロを09年から計画、爆弾作りに「80日間かかった」と記していたことが分かった。警察当局は動機解明につながる証拠とみて文書の分析を進めている。弁護士によると、容疑者はノルウェーの「社会変革」「革命」を望んでいたとされ、周到に準備を進めていた経緯に光が当てられつつある。 「2083 欧州独立宣言」と題されたネット文書は約1500ページに上る膨大な分量で、容疑者が記したとみられる政治思想や日記などで構成されている。文書で容疑者は「私は第二次世界大戦以降、最大の(ナチの)怪物との烙印(らくいん)を押されるだろう」と自身をナチスドイツになぞらえ、銃を構えるなどポーズを取った写真を載せている。 また、文書
最近の欧州さんちの家庭の事情のお話。 フィンランド総選挙、民族主義政党が大躍進 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News フィンランド総選挙:欧州懐疑派が躍進−高債務国の救済に影響も(1) - Bloomberg.co.jp 以前日記*1でも触れたお話である、フィンランドやあるいはスウェーデンなどの極右政党の伸張や、フランスやオランダやベルギーなどの反移民や地域対立の炎上などなど。それを「変調」というか「回帰」と呼ぶかはそれぞれ各人のポジションに拠るので好きにすればいいと思うんですけども、しかしやっぱり欧州の空気がそれまでとは微妙に変化しつつあるのは多くの人が同意するんじゃないでしょうか。 特にフランスは某ブルカのアレ*2や、ジプシーのアレ*3、あるいはチュニジア難民閉め出し*4等々、特に先鋭化している印象があります。最近話題になったお話で言えば、サッカーフランス代表の「人種枠設定」*
第3党への大躍進を遂げ、大喜びする保守系右派の「真正フィン人党」党首のティモ・ソイニ(Timo Soini)氏(2011年4月17日撮影)。(c)AFP/JONATHAN NACKSTRAND 【4月18日 AFP】17日投開票されたフィンランド総選挙(1院制、定数200)で、反移民、反欧州連合(EU)を掲げる民族主義政党「真正フィン人党(True Finns)」が6議席から39議席へと異例の大躍進を見せ、第3党に浮上した。 議会の右派勢力が増したことで、EUが進める財政危機に陥った加盟国への金融支援策に影響を及ぼす可能性がある。今回、議席を増やしたのは真正フィン人党のみ。 マリ・キビニエミ(Mari Kiviniemi)首相率いる与党・中央党は、事前の世論調査でも予想されていなかった大敗北を喫し、第4党に転落した。代わって、保守系の国民連合が44議席獲得で初めて第1党となり、党首のユルキ
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