「インスタ映え」が流行語になるなか、京都、奈良などの有名寺院がネット戦略に力を入れている。四季の移ろいや普段は見られない法要の様子をインスタグラムやユーチューブで発信。寺の魅力を自ら伝え、関心を高めてもらうことがねらいだ。 浄土宗総本山の知恩院(京都市)は4月上旬、インスタを始めた。高さ24メートル、幅50メートルの巨大な三門(国宝)で夜通し念仏を唱える行事「ミッドナイト念仏」や写経の様子、鮮やかに咲いたハスなどを僧侶らが写真に撮り、投稿している。 3年前にフェイスブックを始めた。インスタを通して、新たに外国人や若い女性にも寺の魅力を広めたいと、若手僧侶たちが中心になって実現させた。 その一人、池口龍法(りゅうほう)さん(37)は「寺が参拝者を待っているだけではなく、情報をオープンにして世界に知ってもらうことが今日的な宗教のあり方の一つだ」と話す。 奈良・長谷寺や滋賀・石山寺など33寺によ