近年の健康ブームのあおりを受け脂肪が目の敵にされて久しい。10人いたら9人がお腹のお肉をつまみ「最近太りすぎで…コレがとれたらどんなに嬉しいか」と嘆く昨今、脂肪だって大切な臓器の一部で私たちが生きていく上でなくてはならないものであるとの論文に、おデブたちにわずかながら救いの光が差し始めたようだ。 米医学会で権威ある学会誌『ジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション』が300万人以上の成人を調査したところ、少々肥満気味の人は理想的な体格の人に比べ早死にするリスクが6%少ないことがわかったという。脂肪には病気と闘い怪我の回復を促すパワーがあり、その上300もの化学信号を送っているというから驚きだ。 例えば体内に侵入した菌やウイルスと戦うよう免疫システムに働きかけているのも脂肪だという。痩せている人ほど風邪をひきやすいのはこのためだ。また特に女性の生殖能力に脂肪は不可欠で、腰回り