プログラミング言語Rubyの国内最大級のカンファレンス「RubyKaigi」。「RubyKaigi 2022」のKeynoteで登壇したのは、「Ruby」開発者のまつもとゆきひろ氏。「Contribute to Ruby」をテーマに、Rubyの歴史・これからについて語りました。全5回。4回目は、「Ruby 3.2」リリースにおけるパフォーマンス改善について。 「Ruby 3.2」におけるパフォーマンス改善 まつもとゆきひろ氏(以下、まつもと):さて、みなさんの貢献をご紹介しておきましょう。2022年の年末に公開される予定の「Ruby 3.2」では、パフォーマンス改善がたくさん行われています。YJITもありますし、最近も「YJIT使ってめっちゃ速い」みたいなブログ記事が出ていました。 それから昨日のキーノートにありましたね、WASMで動くRubyという感じで。、私自身は、「WASMで動くよう