論点を整理しよう。 子宮頸がんは主にウイルス感染によって引き起こされる。ならばワクチン接種によって、ウイルスへの免疫を作れば予防が可能なのではないか。研究は進み、ワクチンは完成した。日本でも2013年に小学6年から高校1年までの女子を対象にした定期接種が始まった。 しかし、いま接種は事実上、進んでいない。ワクチン接種の副作用によって、体調不良を訴える児童、生徒が続出したためだ。一部は国や製薬会社に損害賠償を求める訴訟にも発展した。 一方で、多くの専門家は、訴えられる副作用の症状(例えば激しいけいれんや計算ができなくなった)の中には、ワクチン接種によって起きたとは考えにくいものが含まれているとする。 そして、国外からはWHO(世界保健機構)を中心に、予防接種が進まないことで、がん予防の機会そのものが失われていることを問題視する声があがる。 2013年3月、メディアの論調が変わった「副作用」問
調査の主題が「捏造や不正はあったか」なので、「捏造や不正はなかった」という見出しなのだろうけど。捏造や不正じゃなかったけど研究として失格だったという調査結果。 予備的な段階の実験結果にもかかわらず、断定的な表現をするなどしたと認定。調査委は、訂正を公表するとともに、科学的証明ができる方法で検証実験をするよう求めた。 (朝日新聞:信州大「不正認められず」 子宮頸がんワクチン研究巡りより) 予備的な実験結果を断定的に表現したことなどは問題だったとして、発表内容の修正と再実験結果の公表を求めた。同大は関わった池田教授ら3人を厳重注意とした。 外部から不正通報があったのは、3月に池田教授が厚労省内で発表したマウス実験。ワクチン接種が脳組織に影響を及ぼす可能性を示唆するとの内容だった。調査委による実験では同じ結果は得られなかったが、研究班の実験にデータ捏造(ねつぞう)や改ざんは確認されなかったという
人間はどうやら本質的に「リスク」の認知が苦手であるようです。競馬やパチンコで痛い目に遭っても、ほとぼりが冷めたらまた嵌ってしまったり、タバコは体に悪いと知っていてもなお、多くの方がやめられずにいたりします。 心理学の分野では、「人は不確実な物事を正確な確率で認識できない」と考えられているそうです。 2002年にノーベル経済学賞を受賞したカーネマンとトベルスキーが提唱しているプロスペクト理論の中では、「高い確率は低く見積もり、低い確率を高く見積もってしまう」と記されています。 また、社会学の分野ではロジャー・カスパーソンが1988年に「リスクの社会的増幅」を提唱しました。事故や不祥事の報道が多いと、利用可能な情報が増えてリスク認知が高まることを言います。 小さなリスクほど過大に取られがち これらの考え方を知ると、比較的発生確率の高い自動車事故やがんなどのリスクが過小評価されていることや、BS
はやいもので7月。もう今年の半分が終わってしまいました。 月に1回のHPV関連情報のまとめです。6月は国内外で新しい(困った)情報も出てきました。 厚生労働省の動き:定例会議で、定期的に報告される情報が共有され、大阪大学の疫学研究の結果を待つという低空飛行状態が続いています。 困っている人たちがいますので、もう少し早く何とかならないのか~と思うわけです。 1)2種類あるうちのどちらかのワクチン接種の後に、何らかの体調不良がある(続いている)人 2)国が調査するので積極的接種勧奨差し控えなら少し様子を見ようと、それに素直に従った人(保護者) 3)あれこれセンセーショナルなニュースがあるたびネットの情報を見て混乱。何を信じればいいのでしょうかな皆さん 4)3)のたびに説明や対応に追われる現場や専門家 さらに解説。 1)は一番重要な情報は、快復のための情報ですが、メディアはほとんど伝えていない状
子宮頸がんワクチンは危険なのか 「子宮頸がんワクチン」をめぐり、国と製薬会社2社を相手取った集団提訴が間もなく提起される。本当に薬害を引き起こしているのか否かという議論もさることながら、ワクチン問題は現代を生きる私たちが陥った、ある深刻な病巣を浮かび上がらせる。
■「マスコミがおかしい」ってなぜ誰も言わない?「子宮頸がんワクチンの副反応調査、名古屋市が評価を撤回」「日本のメディアのあり方は グローバルには例外中の例外」 大規模な子宮頸がんワクチンのデータが 一つ、葬り去られようとしています。 日本のマスコミはおかしいです。 ワクチン関係に関してはとくに狂っています。 NHKも偏向報道をするし、新聞各紙も記者の脳内バイアス かかりまくってます。 そして、今回の名古屋市の「調査結果撤回」。 これは一体なんなのでしょう? 科学的なデータをぶっ潰すのが 日本のマスコミのやり方なのでしょうか? まるで理屈ではなく感情論で動く どこか別の国の報道機関のようです。 これって、まさに報道の自由の危機なんじゃないですか? 確実に科学的に証明されたことを歪めて報道していることは、 慰安婦問題などに通じる日本の報道の大問題だと思います。 海外からもこの問題は注目されてい
上昌広(医療ガバナンス研究所 理事長) 「上昌広と福島県浜通り便り」 6月17日、村中璃子氏が『ウェッジ』で衝撃的なレポートを発表した。タイトルは「子宮頸がんワクチン薬害研究班に捏造行為が発覚」だ。 6月23日には、「子宮頸がんワクチン研究班が捏造 厚労省、信州大は調査委設置を 利用される日本の科学報道」という続報が公開された。 村中氏は、これらのレポートで、子宮頸がんワクチンが重大な副作用をもたらすと主張してきた池田修一・信州大学教授(同大副学長、医学部長)らが提示したデータが捏造されたものであったことを示した。 村中氏は、子宮頸がんワクチンがマウスの脳に障害を起こす証拠として提示された写真が「ワクチンを打ったマウスの脳のものではない」こと、および「ワクチンを接種したノックアウトマウスから血清(血液の液体成分)を採取。その血清を別の正常なマウスの脳切片にふりかけて撮った画像」であるこ
西岡昌紀 @nishiokamasanor 公平に言おう。WEDGEに載った村中璃子 さんの記事「子宮頸がんワクチン薬害研究班崩れる根拠、暴かれた捏造」は、それなりに良く調べられ、掘り下げられた記事だ。この記事を読んで初めて知った事も有った。だが、他の研究を無視しては困るよ。 2016-06-22 20:15:35 西岡昌紀 @nishiokamasanor 村中璃子さんは、今年5月に神戸で開かれた日本神経学会に来てゐたのだろうか?第2日に、子宮頸がんワクチンに関するポスター・セッションが有った。非常に白熱した質疑応答が有ったのだが、あの時、村中さんは、ギャラリーの中に居たのかな? 2016-06-22 20:19:04
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