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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/idconsult (23)

  • HPVワクチン と その周辺 2016年7月・8月・9月 合併号 - 感染症診療の原則

    (論文や記事について期間中の追加情報をいただいたので加筆2016-10-02) ほぼ定期的HPVワクチン関連情報ですが、海外の専門家や読者の方にいろいろリクエストをいただいていたのを、各国の専門家に確認などしていたらこの時期になってしまいました。臨時増刊号的に7月・8月・9月合併記事です。 そういえば、2016年夏は、HPVワクチン10周年記念でしたね。 MedscapeのTimeline: 10 Years of the HPV Vaccine なども参考に。 ------------------ 1982年 HPVが子宮頸がん発生に関連していることがわかる (そこから24年) 2006年   初のHPVワクチン(4価)が承認される(米国等) 2009年   2つ目の2価HPVワクチンが承認される 2011年 9月 間違った情報が広がる(ある議員が「HPVワクチンを接種すると知的発達に障

    HPVワクチン と その周辺 2016年7月・8月・9月 合併号 - 感染症診療の原則
  • HPVワクチンとその周辺 2016年6月 - 感染症診療の原則

    はやいもので7月。もう今年の半分が終わってしまいました。 月に1回のHPV関連情報のまとめです。6月は国内外で新しい(困った)情報も出てきました。 厚生労働省の動き:定例会議で、定期的に報告される情報が共有され、大阪大学の疫学研究の結果を待つという低空飛行状態が続いています。 困っている人たちがいますので、もう少し早く何とかならないのか~と思うわけです。 1)2種類あるうちのどちらかのワクチン接種の後に、何らかの体調不良がある(続いている)人 2)国が調査するので積極的接種勧奨差し控えなら少し様子を見ようと、それに素直に従った人(保護者) 3)あれこれセンセーショナルなニュースがあるたびネットの情報を見て混乱。何を信じればいいのでしょうかな皆さん 4)3)のたびに説明や対応に追われる現場や専門家 さらに解説。 1)は一番重要な情報は、快復のための情報ですが、メディアはほとんど伝えていない状

    HPVワクチンとその周辺 2016年6月 - 感染症診療の原則
    OSATO
    OSATO 2016/07/03
     「「治らない」「こんなにひどい」とメディア ネガティブ情報だけを言い続けることは何のため誰のためなのでしょう。」<この騒動はメディアが作ったものではないかと、最近つとに思う様になってきました。
  • HPVワクチンとその周辺 2016年5月 - 感染症診療の原則

    5月も終わり。HPVワクチン関連情報定期サマリーです。 報道関係の問い合わせや取材の内容がだいぶかわってきました。 市販後10年のデータが蓄積され、また各国の政策/取り組み状況等をみて、日の状況がたいへん特殊であること、接種後の体調不良を"被害者"として説明するための症例定義の不確かさからくる混乱、その背景にある動きにも気づいたということなのかもしれません。 5月23日には厚生労働省の副反応/安全部会の会議も開かれ、7カ月分の副反応報告データが公開されています。 最近は接種じたいが減っていますので、この期間に報告されたのは「以前接種した」人での体調不良の有害事象でありますが、会議の中では「特定の医師からまとめて報告されたもの」であるという補足説明があったので、この時期に皆が一斉に発症!というような疫学データ上のシグナルではないとのことです。 (詳しい人によると多くが3名の医師からの報告)

    HPVワクチンとその周辺 2016年5月 - 感染症診療の原則
    OSATO
    OSATO 2016/06/02
     医療従事者からの発信が増えたのは良い事です。最後に「ウィークエンド東北」の特集のリンクが。ブログ追記しました。>http://blog.goo.ne.jp/osato512/e/d89dcce0ffc1f5c0f8a47b2c9c2a9749
  • HPVワクチンとメディア と その周辺 (資料追加) - 感染症診療の原則

    Twitterでおしえていただいた、こちらのブログの記事(子宮頸がんワクチン副作用)が大変参考になりました。 神経内科医の先生の解説です。 情報源がテレビ番組しかない、という人は世の中に一定数いて、それをそのまま信じる人もいますので、メディアがどう伝えるか(どう理解できているか、できていないか)についてどの分野の専門家でも関心を持つ必要があります。 「自分はテレビみないんですよ(新聞読まないんですよ)〜フフ」という意識高い系トークではすまない闇がときにあるからです。(下のMRIC記事に書かれている内容はYoutube等でも見ることはできますが・・・) 先日、京都で開かれる感染症学会の抄録集がとどきましたが、その234ページ 一般演題(ポスター)O1-088に関連の発表をみつけました。 「HPVワクチンにみる日米欧のリスクコミュニケーションの比較検討」 くすりの適正使用協議会海外情報分科会の

    HPVワクチンとメディア と その周辺 (資料追加) - 感染症診療の原則
    OSATO
    OSATO 2016/04/24
     「"被害者"支援を言うひとたちが、HPVは子宮頸がんの原因ではない、他のワクチンにまで批判を広げたり、他の人のワクチン接種の機会まで閉ざすような発言をしていることも、本来の解決を遠ざけています。」
  • The Culture of Fear (誰が煽っているのだろう) - 感染症診療の原則

    米国でベストセラーとなったThe Culture of Fearは日語訳があって(『アメリカは恐怖に踊る』)amazonで中古をみつけることができました。著者はもともとジャーナリストであった、南カリフォルニア大学教授→現在はオレゴンの大学の学長をしているBarry Glassner教授。 メディアによって煽られた不安によって、望ましくない行動をとる、という米国社会の問題を扱うです。 p.231からが 恐怖の予防接種『ワクチンルーレット』 です。 (略) "問題の騒動がはじまったのは、正確に言えば1982年4月19日の夜だった。その夜、ワシントンDCにあるNBC系列のWRCテレビが『DPT-ワクチン・ルーレット』と題する1時間のニュース・マガジンを放映。その瞬間、あらたな医学現象が誕生した。ワクチン後遺症である。 番組では、子どもへの接種が義務づけられているジフテリア、百日咳、破傷風の三

    The Culture of Fear (誰が煽っているのだろう) - 感染症診療の原則
  • HPVワクチン報道・ソース メモ と その周辺(2016年4月) - 感染症診療の原則

    ずっと書いていることですが、なぜか一部の報道はずっと「子宮頸がん予防ワクチン」という存在しないワクチンでの副反応の話として記事を書いています。これは「総称」です。 コーラはコーラでも、コカコーラとペプシコーラは別モノです。 醤油は醤油でも、ヤマサの醤油とキッコーマンの醤油は別モノです。 車は車でも、レクサスとアウディは別モノです。 抗菌薬は抗菌薬でも、いっぱいあります。 AとかBとかCとかDとかEF合剤とか。それぞれ別の薬。 高血圧の薬は高血圧の薬でも、いっぱいあります。 AとかBとかCとかDとか。それぞれ別の薬。 そもそも何の有害事象/副反応の話をしているのか?でありますが、「子宮頸がん予防ワクチン」という製薬会社のプロモーション/プロパガンダを連呼し続けている人たちは、話の質をよくわかっていないのだということがわかります。 HPVワクチンは2種類ありますので、GSKのサーバリックス(

    HPVワクチン報道・ソース メモ と その周辺(2016年4月) - 感染症診療の原則
    OSATO
    OSATO 2016/04/03
     とかくマスコミは「弱者の味方」というスタンスをとって色々問題を起こしますが、ならば有効な治療法も積極的に発信すべきだと思います。>http://blog.goo.ne.jp/osato512/e/d89dcce0ffc1f5c0f8a47b2c9c2a9749
  • ICNは見た! 空間"除菌"とその周辺 - 感染症診療の原則

    全国のICNがフル稼働するシーズンです。 皆様ICNを大切にしましょう。 金曜日の16:30くらいからは、魔の時間帯です。ここで「○○病棟ですけれども・・・」 「・・・・なななんでしょう」 「実は・・・」ということがよくあります。なぜ金曜の夕方なんだろう(ブツブツ)といいながら週末もせっせとするICN。 専従になったとたん年収が〜100万近くさがり(夜勤手当が減ります)、時間外業務も増え、という中奮闘中です。 最近は、近隣の医療機関や施設の支援も仕事です。 この時期は高齢者施設に出かけて、スタッフの勉強会の講師をしたりもしています。 そのようななかで「うわああああああ」となるようなお話は多々あり、おそらくICNでもちよったら数冊の単行がシリーズで出せるくらいの事件は各地でおきています。 今回はその1例(各地で経験されているお話ですが) とあるICN。あるところ(保育園だったり病院だったり

    ICNは見た! 空間"除菌"とその周辺 - 感染症診療の原則
  • 〇〇に騙されないために - 感染症診療の原則

    議員関連のニュースが目立つこの頃ですが、、、、 議員が感染症の予防/検査/治療/政策に関心を持つのはよいことというのが一般論でありますが、どのスジの情報に当たるのか、そこでの判断、目指す方向性がどのようなものになるのか?には注意が必要という話題です。 NATROM先生の「安保徹氏の反ワクチン論を信じてしまった衆議院議員」は国会議員の話。 どのタイミングでどのソース、そもそもどういった情報が好きとか、周囲にアドバイスをする人がいるのかいないのか等。 いろいろ考えさせられるお話です。 ブログをずっと愛読させていただいているNATROM先生がお書きになったは、二つの説を並べてどこがどう違うのかを理解しやすいような構成になっています。 印象的なのは、科学的正しさの追求ではなく、健康や安全のために誤解や悪意に注意してほしいと願う、医師としてのパッションです。 学部生のリテラシーやコミュニケーション

    〇〇に騙されないために - 感染症診療の原則
  • 自然に感染させた方が良いと誤解している人への説明 - 感染症診療の原則

    水痘やムンプス、B型肝炎ワクチンが任意のままなのに、HPVが定期になるこの春。 病気になれば医療費の窓口支払いの自己負担はなし。しかしワクチンで予防しようとすると高額な自己負担が発生。 そのような中、現場の先生方が、保護者を励まし、子ども達を守るための取り組みをされてきました。 千葉県船橋市で開業されている先生のいのまた こどもクリニックのニュースレターをVPDの会のメーリングリストで知りました。先生のご許可をいただきまして、ニュースレターの内容を紹介させていただきます。 クリニック便り 2号では、「おたふくかぜ」と「みずぼうそう」の予防接種について」というタイトルで、自然感染した場合の合併症の内容や頻度、ワクチンでの副反応を比較しています。 合併症の話をしなければ、「かおが一時期腫れるくらいなら、まあいいか」と思う人たちもいます。 多くの保護者は、ワクチンで防ごうとしている病気の実際を知

    自然に感染させた方が良いと誤解している人への説明 - 感染症診療の原則
  • [2月18日]ただちに使用中止を(ウイルスプロテクター) - 感染症診療の原則

    消費者庁が2月18日に出した通知。 「次亜塩素酸ナトリウムを含むとの表示がある「ウイルスプロテクター」 をお持ちの方は直ちに使用を中止してください。」 きっかけになったのは、"医療機関から、3例のウイルスプロテクターによる化学熱傷の報告" 被害者が出たので危険アナウンス、です。 この首からぶら下げる「空間除菌剤」という商品は他にも販売されています。 ノロやインフル騒ぎのときに大手メディアが扱った際にはネット上では批判されたり、健康被害の懸念をする医師の声が出ていました。 来の感染対策が行われなくなるリスクもあります。 (リテラシーにも影響) ほんの少し前に、ERのドクターからも関連のことで注意メールが来ていました。 その内容は、無知な人は気の毒だけれども、医療機関でも目にすることが多く、ちょっとびっくり、ということです。 先生が指摘をされていた記事を是非ご覧ください。 http://am

    [2月18日]ただちに使用中止を(ウイルスプロテクター) - 感染症診療の原則
  • 続報 ワクチン関連報道 - 感染症診療の原則

    新聞社に就職すると最初は○○を担当するんですよ、という話はよく聞きます。なんでも事件のように書きたくなる、どこかに誰か悪人がいる、という前提ような思考回路、その“初期教育”がその後の記事に影響を与えているんじゃないかというような認知心理学の研究があったら読んでみたいですね。 MSN産経に面白い記事がありました。それをもとにTwitterでコメントがあったのであわせて紹介したいと思います。 まず先にコメント: Tweet(1) 「この取材方法だと、発表する研究者だけの言い分を伝えるだけになってしまって、客観的な評価はできませんよね。辛口ですが、これでは森口氏の主張を鵜呑みにして記事にしてしまった二の舞は防げません。先にツイートした様な裏取り作業がないと心配です」 Tweet(2) 「直近のリツイートだけど、マスメディアは、「非専門家にも分かりやすい記事を書くこと」と、「自分が素人で居続けるこ

    続報 ワクチン関連報道 - 感染症診療の原則
  • 2012年8月 震災、原発事故 と その周辺 - 感染症診療の原則

    natural disasters islandsといわれる日では、自然災害は小さなものから大きなものまでたくさんあり、時間の経過とともに、あるいは新しい衝撃的な災害の発生のために、その時々の痛みや思いが記憶のおく方にずずっとおいやられていくように感じます。 その地域の当事者の方達にとっては、今につながる課題も抱えていることはまちがいないのですが。 しかし、2011年3月の震災におきた原発事故は「おこらないはず」「想定外」にされてきた分、実際の被害以上に人々に変化をもたらしたようにおもいます。 実際、医療含めて科学や最新情報に通じるような方たちが「しまった、ノーマークだった」という忸怩たる思いとともに、勉強をはじめたり、現地に医療支援にでかけたりもしています。 病気のように、災害発生後は時間の経過とともに、人々の心理反応や社会/経済のたどるプロセスがあるといわれています(一般論)。 今回

    2012年8月 震災、原発事故 と その周辺 - 感染症診療の原則
  • 市中でささやかれている放射能対策 - 感染症診療の原則

    新型インフルエンザのときにも、いろいろな提案があり、またビジネスも展開されていました。 米国FDAは効果が確認できてないもの、有害のリスクがあるもの、などをとりあげて公開し、消費者への注意喚起を行いました。 日では、東日大震災のあとに「ご自宅の放射線量を測定してあげますよ」と近づいてきて高い費用をふっかける、ハエ対策になる、とあやしげな粉とか薬剤(?)を訪問販売したりといったことが報じられています。 その他にも話題になっているものがいくつかあります。 【注】以下、ブログはおすすしません。が、健康の相談にのる仕事の人は「話題」として知っておいた方がよいかも。 プラセボ効果、といわれているホメオパシー。 事故当初ホメオパシー系では、無料配布を行っていました。 ホメオパシーに詳しい薬剤師さんの解説。 ホメオパシーはSugarだからいいじゃないかという方もいますし、来の医療アクセスをさまた

    市中でささやかれている放射能対策 - 感染症診療の原則
    OSATO
    OSATO 2011/07/23
     行間からは怒りが感じとられます。
  • 日本のこどもはならないんですよ - 感染症診療の原則

    ワクチン専門家のあつまる会議@シアトルで、「昔、ワクチンのことで日にいったことがある」という方に会いました。 各国はWHOから定期的に予防接種制度のアセスメント(コンピテンシー評価)を受けることになっています。 WHOの調査はアンケート調査かとおもっていたのですが、査察官がちゃんと各国を訪問しているのだそうです。 特に問題なくクリアしたのだそうですが(基準や項目はよく知りません)、先進国にあるはずのワクチンがない、ルチンでないことは驚きだったそうです。 「麻疹は・・」 2回接種になりました。 「グレイト」(ったりめーだろ、でしょうね・・・) 「いまもHibはないのかい?」 いえ、最近認可されました。 「そりゃよかった。ルチンなのかな?」 いいえ 「(ため息)」 当時、日にはなかったそうですが、その理由が「日の子どもはHibで髄膜炎にあまりならない」という説明だったそうです。(むか!)

    日本のこどもはならないんですよ - 感染症診療の原則
    OSATO
    OSATO 2011/06/22
     ブラックジョークにもならない所が悲しすぐる…。
  • (想定外だった)被ばくした人の診療 - 感染症診療の原則

    東京電力福島第一原子力発電所(最近は第二もニュースになってますが)事故の対応は長期化しており、そこで働く人の確保、働く人の安全や健康の確保が大きな課題となっています。 被ばく量の上限があるので、いずれにしてもある時点で「これ以上働けない」状況にになる人たちがいます。 新たに集められる「協力企業」=下請けや日雇い労働の人は、熟練ではなく、防護の知識や事故予防上不利になっていくことが懸念されています。 保健医療に関わると、様々なハイリスク因子のある人たちのケアに関わりますが、「原子力発電所で働いて被ばくした人」の診療を自分がするかもしれないという意識はこれまでありませんでした。 被ばく医療の研修会に参加したこともありません。 現在、誰がこの労働衛生や健康を守っているのか。 東京電力の記者会見で知ったのですが、ある時期まで福島第一原発の医務室には、医師のみ1名、10~16時勤務でした。この時間帯

    (想定外だった)被ばくした人の診療 - 感染症診療の原則
  • ワクチンのニュース2つ その5 リスコミのメモ   - 感染症診療の原則

    「リスクコミュニケーション」は比較的新しい領域です。 新型インフル関連で感染症関係者も関心をもちはじめています。 まず、基的なことですが・・・ 【よくないメッセージ】 1)危険や事象だけをいう (対応策とセットでいうのがベター) 「●人死亡した」 2)抽象的なメッセージをながす(具体的に誰が何をどれくらいやるのかわからない→かえって不安) 「がんばってください」「注意してください」「適切に対応してくださ」「しっかりやりましょう」 3)対立するメッセージの混在 mixed message, confusing message 「エイズは誰でも感染する可能性がありますが日常生活では感染しません」 4)誰が誰に向けて言っているかわからない(発信者・責任者が不明→不信、協力してもらえない) 5)古いメッセージのだしっぱなし(管理の悪いホームページなど。ネット情報には記載日・改訂日を入れて、情報利

    ワクチンのニュース2つ その5 リスコミのメモ   - 感染症診療の原則
  • 広島の保育園での麻疹アウトブレイク - 感染症診療の原則

    保育園内で麻しんの集団感染という、とても怖いニュース。 0歳児を保育園に通わせている保護者にとっては恐怖・驚愕。 この事例で現在把握されている5症例は予防接種歴がないそうです。 1月28日 毎日新聞 地方版 行政ファイル:安芸区の保育園ではしかの集団感染 /広島 2次3次感染が問題になる感染症ですので、終息したのかどうかの確認が重要ですが、100名以上いる保育園児とその兄弟姉妹、家族、職員の予防接種歴・罹患歴を急いで確認することが重要になります。 麻疹は、回復した後、数年後のスパンで健康問題がおこることもあります。 (自然にかかったほうが免疫が強くついてイイというような発想は間違いです) 沖縄県の報告をみてみましょう。 コンビニでおつりのやりとりをした、スポーツ大会の同じ体育感にいた、同じライブコンサートにいた、バーベキューを一緒にしたというだけで免疫の無い人(感受性者)は麻しんを発症する

    広島の保育園での麻疹アウトブレイク - 感染症診療の原則
  • ワクチンと自閉症 第二ラウンド - 感染症診療の原則

    麻疹は1000人に1人という高い確率で重篤になる怖い感染症です。 このため、「ワクチンはあまりさせたくないが麻疹の予防接種だけはしています」という人にもよくあいます。 世界で毎年たくさんの子どもが死亡し、その70%は東南アジアでおきていると推計されています。 リゾート旅行などでお手軽な東南アジアですが、まだワクチンを接種していない子どもを流行している地域につれていくのはとても怖いことです。(ちょっと前まで日がその状態だったわけですが) 接種率ではなく、死亡減少が対策目標にあがる、重い感染症です。 「世界の麻疹死亡、2000~2008年」(Vol. 31 p. 57-58: 2010年2月号) http://idsc.nih.go.jp/iasr/31/360/fr3601.htmlの症例 2007年 ワクチン未接種で麻疹脳炎に罹患し、重篤な経過をたどった13歳女児例 2003年 麻

    ワクチンと自閉症 第二ラウンド - 感染症診療の原則
  • ※数字修正 HPVワクチン(俗称「子宮頸がんワクチン」)失神「多発」ニュース - 感染症診療の原則

    読売新聞「子宮頸がんワクチンで副作用、失神多発」のニュースがネット上で話題になっています。 もともとこのワクチンへの反対意見や啓発の仕方への疑問視は各国・専門家の間にもあるのですが、特に反対派や不安層にインパクトをもたらしているようです。 読売新聞の記者は専門家への確認などをとったのかわかりませんが、ワクチンに詳しい医師等に確認をすれば、ネガティブにとられないような書きかたもあるのではないか、が感想です。 まず、グラクソ・スミスクラインは接種上の注意文書のなかで、この反応がおこりうることを説明し、接種後30分ほど医療機関で観察時間をおくことをすすめています。 そして重要な文書はこちら。 日小児科学会予防接種感染対策委員会 声明 「予防接種後の失神に対する注意点ついて」 一部ペースト紹介: -------------------------------------- 注意すべき対象: 海外

    ※数字修正 HPVワクチン(俗称「子宮頸がんワクチン」)失神「多発」ニュース - 感染症診療の原則
    OSATO
    OSATO 2010/12/29
     「10万人に6人。 で、これは「多発」? なわけですが。」<だよね~。
  • ホメオパシーと感染症 その1 - 感染症診療の原則

    先日ひとばんに約1万アクセスがあったのは、2ちゃんねるでリンクがあったからのようでした。下ネタも書いていないのに(!)おかしいな・・・・と編集長と話していたのですが。 ---------------- ホメオパシーの有効性うんぬんはすでに結論が出ていますので、承知で趣味で使う成人のリスクテイク(経済的負担含め)はさておき、他人に勧めたり(販売したり)というのは問題でしょうね。 そして、「来受けるべき医療を妨げるリスク」ことも問題(医療ネグレクト)。 昔々、ナイチンゲールは次のようにいっているそうです。 「・・・(略)その「丸薬」は、どうしても善行を施して満足したい人たちが必要とする一粒の愚行なのであろう。というわけで、どうしても他人に薬を与えたいという女性には、ホメオパチーの薬を与えさせるとよい。さしたる害とはならないであろう。」。『看護覚え書―看護であること・看護でないこと』(現代社)

    ホメオパシーと感染症 その1 - 感染症診療の原則